■『ネームレター効果』とは?
自分の「名前」や「イニシャル」、居住地や出身地など、自身に関連する事柄に対して好意的な感情を抱く傾向を意味する『ネームレター効果(name latter effect)』。
コミュニケーションの場面において、無意識に影響を及ぼす心理傾向として知られています。
■『ネームレター効果』の身近な発生例
『ネームレター効果』の身近な発生例としては、以下のケースが挙げられます。
●人から「名前」を呼ばれる
●自分の「イニシャル」に関連する商品を選んでしまう
●「ニックネーム」や「あだ名」で呼ぶ
●「お願い事」を受け入れてもらいやすくなる
●「マジシャン」が観客との距離を縮める
●売上を上げている「ホステス」の秘訣
◆人から「名前」を呼ばれる
「〇〇さん」と呼ばれる、「名字」だけでなく「名前」も呼ばれると、その呼んだ相手に対して心を開いたり、信頼を寄せやすくなる。
◆自分の「イニシャル」に関連する商品を選んでしまう
自分の名前に含まれる文字や「イニシャル」を見つけると、何となく目に留まる。
例えば、イニシャルが「A」の人の場合、無意識に「A」から始まる英単語やブランド、商品に対して親近感を持つ、といったケースが例として挙げられます。
◆「ニックネーム」や「あだ名」で呼ぶ
「ニックネーム」や「あだ名」で呼ぶことも、『ネームレター効果』が発揮して相手との距離感が縮まりやすくなります。
ですが、最近ではいじめ防止の観点から「あだ名」を禁止する学校も増えており、本人の意向に反する呼称には注意が必要になっています。
◆「お願い事」を受け入れてもらいやすくなる
相手に何かをお願いする際、「お願いしたいことがあるのですが・・・」と伝えるのではなく、「〇〇さん」と文頭に名前を添えるだけで、良い印象を与えやすくなります。
◆「マジシャン」が観客との距離を縮める
ステージ上のマジシャンが、観客にマジックの協力を求める際、「〇〇さん、こちらへどうぞ」と声を掛けるだけで、協力的な空気が生まれやすくなるケースも『ネームレター効果』の例の一つと言えます。
◆売上を上げている「ホステス」の秘訣
お客と会話をする際に、それまでの話題を踏まえつつ「〇〇さん」と呼びかけることで、気分が良くなって思わず財布の紐も緩んでしまう。
■『ネームレター効果』のメリット
身近な発生例でみられる通り、『ネームレター効果』によって以下のようなメリットが生じるようになります。
●「信頼関係」を築きやすくなる
●「親近感」を持つことを促進する
●売りたい商品やサービスが「選ばれやすくなる」
◆「信頼関係」を築きやすくなる
例えば、初対面の場で相手の名前を覚えて呼ぶと、それだけで「信頼関係の構築」がスムーズになります。
人は名前を呼ばれることで、嬉しさを感じるとともに「自分に関心を持ってくれている」と感じやすくなります。
◆「親近感」を持つことを促進する
『ネームレター効果』によって、消費者や顧客に「この情報は自分向けだ」という認識を促しやすくなり、商品やサービスへの関心を引き出せるようになります。
また、店舗での接客の際に、相手の「名前」を呼ぶことで「おもてなし」の印象を与えやすくなり、リピーター獲得につなげることもできるようになります。
◆売りたい商品やサービスが「選ばれやすくなる」
消費者が「選択」に迷う場面においても『ネームレター効果』が発揮しやすいと知られています。
例えば、消費者が「商品A」と「商品B」のどちらを買うか悩んでいた時、「商品A」のブランド名に自分の「イニシャル」が含まれていると「何となく商品Aの方が気になる」と無意識に感じて選んでしまう、という具合です。
こういった僅かに生じる「心理的傾斜」は、本人が意識していなくても、最終的な選択に影響を及ぼすようになるのです。
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