実際よりも甘く「見通し」を立ててしまう!?『計画の誤謬(ごびゅう)』

実際よりも甘く「見通し」を立ててしまう!?『計画の誤謬(ごびゅう)』

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■『計画の誤謬』とは?

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物事を遂行する際に要する時間やコスト、リスクを「過小評価」し、メリットを「過大評価」してしまう心理現象を意味する『計画の誤謬(ごびゅう)』

『プランニング・ファラシー』や『計画錯誤』、『計画倒れ現象』とも呼ばれています。

この『計画の誤謬』は、個人の学習や業務管理だけでなく、企業の大規模プロジェクトや国家事業まで幅広く生じる現象であり、また「経験の有無」に関係なく、新人でもベテランでも繰り返し起きてしまう現象として知られています。

◆そもそも「誤謬」とは?
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そもそも「誤謬(ごびゅう)」とは、論理的な誤りや、正しそうに見えて実際は間違っている推論・思考法を意味しています。

つまり、「計画を立てる際に、所要時間や予算、リスクを十分に考慮せずに甘く見積もってしまう」心理現象が『計画の誤謬』というわけです。

■『計画の誤謬』の発生例

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実際よりも甘く見積もって計画してしまう『計画の誤謬』。

以下に挙げる例のように、個人規模から企業組織・国家規模まで広く生じてしまうのが特徴です。

●夏休みの宿題が終わらない
●計画よりも大掃除に時間がかかってしまう
●旅行のスケジュールが思うように進まない
●起業の準備が進まない
●慣れた業務への過信
●プロジェクトに遅延が生じてしまう
●想定時間よりも延長してしまうミーティング
●プロジェクトの予算が想定よりもオーバー
●社内システムのリプレイスが遅れてしまう
●公的事業の長期化・予算の増加

◆夏休みの宿題が終わらない
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夏休みの序盤に「一日の過ごし方」を計画していたのに、その計画の通りに進まずに夏休みの終わり間際に宿題が溜まってしまう

こういった現象も『計画の誤謬』の発生ケースの一つと言えます。

◆計画よりも大掃除に時間がかかってしまう
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「大晦日の午前中には大掃除が終わるだろう」と見通していたものの、想定外の汚れや物品の整理に時間がかかり、気が付けばもう夕方に。こんなケースも『計画の誤謬』の発生ケースと言えます。

◆旅行のスケジュールが思うように進まない
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事前にタイムスケジュールを立てて、友人たちと旅行に行ったところ、交通渋滞が起こったり道に迷ってしまい、予定が後ろ倒しになってしまうケースも『計画の誤謬』の発生例の一つ。

◆起業の準備が進まない
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起業するために「帰宅後に毎日2時間準備しよう」と計画を立てていたものの、残業が重なったり急な予定が入ってしまって、事前に想定していた計画が頓挫してしまう。

◆慣れた業務への過信
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「以前よくやっていた業務だから」と所要時間を甘く見積もり、進めていくうちに事前に把握すべき事項の見落としに気づき、結果として遅延が生じてしまう。

◆プロジェクトに遅延が生じてしまう
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「2週間で開発できる」と見込んでいたシステム開発のプロジェクト。実際に進めてみるとバグ修正や仕様変更などが生じてしまい、結果として予定よりも1か月も遅れてしまう

◆想定時間よりも延長してしまうミーティング
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「30分で終わる」と想定していたミーティングが、議論が紛糾して1時間延長してしまう。

◆プロジェクトの予算が想定よりもオーバー
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『計画の誤謬』は、「計画(スケジュール)」以外にも生じてしまいます。

例えば、新規プロジェクトの予算を必要最低限の金額で計上したが、予期せぬ経費が発生して予算オーバーになってしまうケースも『計画の誤謬』の発生ケースと言えます。

◆社内システムのリプレイスが遅れてしまう
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社内システムのリプレイスの際に、データ移行の想定時間を「過小評価」してしまった結果、稼働開始が遅れてしまう

◆公的事業の長期化・予算の増加
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国家事業とも言えるオリンピック関連施設や高速道路などのインフラ整備でも、裏側では当初の想定よりもプロジェクトに年数がかかったり、予算が何倍にも膨れ上がってしまうことは、決して例外的な失敗ではありません。

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実際に、2021年に開催された東京オリンピック(東京2020)では、招致段階での計画費が「約7,340億円」でしたが、資材・人材費の高騰や当初見積もりの甘さによって、結果として「約1.4兆円~1.6兆円」規模にまで膨れ上がったことが知られています。

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