PLAN→DO→CHECK→END/RETURN

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マネー・副業
私たちはどのような手順で株式投資を行なっているのでしょうか。今日は当たり前すぎるこの問題について、考察したいと思います。
なお、簡単のため、今回は現物株の売買についてのみ考えますが、信用取引でも基本的な考えは同じです。

通常、私たちは株を購入する前に、投資銘柄について検討します。銘柄は何にするか、どれだけ買うか、どのタイミングで買うか、等、株式購入前に決めることは多くあります。 
そして、ようやく株を購入することになるわけです。

株を買った瞬間から、私たちの頭の中には購入価格がインプットされます。そして、その後株価を見るたびに、現在の株価と購入価格との差額が頭の中をうごめくようになるのです。 
このうごめくものの正体が、資産カーブです。通常はこの資産カーブの断面しか見ないのかもしれませんが、資産カーブ自身は私たちの意図に関係なく、株価の動きに連動して変化しています。

私たちは意識するしないはともかくとして、常にこの資産カーブを思い浮かべながら株の売り時を考えることになるわけです。 
そして、資産が当面の最大値をつけたと判断した時に、株を売ることになります。あるいは、資産カーブがこれ以上下落するとまずいと判断した時にも、株を売ることになるでしょう。

そして、再び資産を増加させるために株の購入を検討し、上記の操作を繰返すのです。 
この流れを見ると、次のようなループになります。

①銘柄検討(PLAN) 
②株を買う(DO)
③資産カーブを確認する(CHECK)
④株を売る(END)
⑤①に戻る(RETURN)

これらの操作の目的は、資産を最大化することであり、①~④の操作を繰返した軌跡が資産カーブということになります。 
私たちは程度の差こそあれ、上記の基本ループに沿って株式投資を行なっているのです。

では、このループの中で何が一番重要でしょうか。 
多くの書籍やブログ等では、①に関する解説が多いように思います。しかし、私は③だと考えます。なお、②と④はそれぞれ①と③の結果であり、ここでは従属的な行為としています。

①は確かに重要であり、①の段階で②と④の行動を決定する人も多いでしょう。その意味では③がなくてもトレードを行なうことは出来るのかも知れません。 
これは計画好きな日本人の気質に合った考え方なのかもしれません。

しかし、①はあくまで計画(PLAN)です。すなわち、②までは実行できても、③以降は確実な見通しを立てられないのです。 
したがって、③をあまり考えずにいると、予想と違う株価の動きに翻弄されて、適切な判断が出来なくなってしまいかねません。

もともと確実でない計画なら、どんなに綿密な計画であっても、完全ということはありえません。購入した株がどれだけ上がったら利益確定し、どれだけ下がったら損切りする、という問題は、本来③の資産カーブを考えずに決定できるものではないのです。 
すなわち、①の段階で何%と決めるべきものではないと考えます。

もちろん、①の段階で、③の資産カーブを十分意識して計画を策定することは可能です。また、株価がaの状態になったらAのアクションを起こす、といった様に、起こりえる全ての状態を予測して、計画に盛り込んでおくことも可能かもしれません。 
しかし、それは③の確認(CHECK)がきちんと機能することが前提となります。

結局、①の計画だけでは、資産の最大化という最終目標を実現することは出来ないのです。③の確認が働いて初めて目標を達成できることになるのです。 

私たちは多かれ少なかれ③の確認行為を必ず行なっています。ただ、それを意識的に行なっていない場合があるだけです。 
自身の資産カーブを常に把握し、出来れば毎日プロットしていけば、毎日そのグラフを確認し売りのタイミングを検討するだけで、今までよりも確実に投資成績が向上するのではないかと思うのです。

また、それを容易にし手助けするためのツールの一つが、トレーディングシステムということになります。 

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