営業時間を1行直したいだけなのに、サイトを作った担当者はもう辞めていて、ログインの仕方も分からない。持ち主はいるのに、世話をする人がいないホームページはよくあります。この記事では、保守で何をするのかと、管理する人がいないときの進め方を説明します。
■ 答え:保守とは「毎月決まったことを、決まった人がやる」こと
保守というと難しく聞こえますが、中身は毎月の決まった作業です。やることを書き出し、誰かの仕事にする。これが管理する人がいない状態から抜け出す第一歩です。
■ 管理する人がいなくなる理由と、放っておくと起きること
よくあるのは、制作会社との契約が「作るまで」で終わっていた、詳しい社員が異動や退職をした、本業が忙しく後回しになった、という流れです。
放っておくと、困りごとが少しずつ増えます。
・古いままの部品の弱点を突かれ、改ざんや乗っ取りの心配が高まる
・ある日表示されなくなっても、気づくのが遅れる
・古い情報が残り、お客さまが迷う
・直そうとしたとき、バックアップがなく元に戻せない
どれも、ある日まとめて起きるのではなく、気づかないうちに少しずつ進みます。困ってから探すと、頼む先もログイン情報も見つからず、直すまでに何週間もかかることがあります。
■ 毎月やる6つのこと
1. ログイン情報を、個人ではなく会社で保管する
2. 更新の前にバックアップを取る
3. 本体・テーマ・追加機能を更新し、スマホとパソコンで表示を確かめる
4. 問い合わせフォームから試しに送り、届くことを確かめる
5. 営業時間・料金・連絡先など、変わった情報を直す
6. サーバーとドメイン(サイトの住所)の契約期限を確かめる
1と6は一度やれば当分は安心です。毎月手間がかかるのは2から5で、慣れれば1回30分ほどで回ります。
担当者が辞めてログイン情報が分からない場合は、まずサイトを置いているサーバーの契約者を確かめてください。契約が会社名義なら、サーバー会社の管理画面から入り直せることが多いです。ドメインとサーバーの契約者が誰かは、保守の中でもいちばん先に確かめておきたい点です。契約が前の制作会社の名義のままになっていると、移すのに時間がかかります。
■ つまずきやすいところ
いちばん多いのは、更新ボタンを押したら表示が崩れたときです。バックアップから元に戻す手順を、何も起きていないうちに一度試しておくと、いざというときに慌てません。
もう1つは、担当を1人に決めても、その人が忙しい月に後回しになることです。月末の予定表に「サイトの点検」と入れておく、2人で交代にする、といった工夫で続けやすくなります。社内で回せないと分かった場合は、毎月の作業を外に頼むことを考えます。頼む先を比べるときは、上の6つのうちどれを毎月やってくれるかを並べると違いが見えます。
■ まとめ
・保守とは、毎月決まったことを決まった人がやること
・6つの作業を書き出し、社内でやるか外に頼むかを決める
・更新の前にバックアップ、戻し方は事前に一度試す
社内で回せる人がいない場合は、毎月の更新や確認をまとめてお引き受けしています。
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参考
・独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)「安全なウェブサイトの運営にむけて」ソフトウェアを最新に保つ重要性(確認日 2026-09-24)