AIで転職活動ができる時代に、転職エージェントは必要か|使うべき人と、使わなくていい人

AIで転職活動ができる時代に、転職エージェントは必要か|使うべき人と、使わなくていい人

記事
IT・テクノロジー
現役エンジニア × 国家資格キャリアコンサルタントの yoshi_career です。日系企業から外資系IT企業に移り、いまも現場でエンジニアとして働いています。福岡在住です。
「求人はAIで探せるし、職務経歴書もAIで作れます。エージェントって、もう要らないですよね」
最近、こう聞かれることがあります。
正直にお答えすると、使わなくていい人は、確かにいます。 以前より増えたと思います。
ただ、使ったほうがいい人も、はっきりいます。 その違いを書いてみます。

AIでできるようになったこと


まず、公平に書きます。
求人の検索、書類のたたき台づくり、よくある面接質問の洗い出し。このあたりは、AIで十分に代替できるようになりました。
以前はエージェントの仕事の一部だったものが、個人でもかなりの精度でできます。「求人の案内を受けるためだけにエージェントに登録する」という使い方は、意味が薄れてきていると感じます。

それでもAIにできないこと


一方で、AIでは埋まらない部分があります。
① 公開されていない情報その会社で実際に何人が辞めているか。面接で何を重視しているか。前回どういう人が落ちたか。こうした情報はネット上にありません。 AIは公開されている情報から答えるので、ここには届きません。
② 企業への推薦エージェント経由の応募では、書類と一緒に推薦文が企業に届きます。「この方はこういう理由で合うと考えています」という第三者の評価です。書類だけでは伝わりにくい部分を補えます。
③ 条件の交渉年収や入社日の調整は、本人が直接言いにくいものです。間に入る人がいると、話が進めやすくなります。
④ あなたの話を聞いたうえでの判断AIは質問に答えますが、あなたが何を言っていないかには気づきません。話しているうちに、本人も気づいていなかった本当の転職理由が出てくることは、実際によくあります。

使ったほうがいい人


この違いを踏まえると、エージェントが役に立ちやすいのは、たとえばこういう方です。
未経験の職種・業界に移りたい方何を基準に会社を選べばいいかが分かりにくいので、判断材料を持っている人の意見が効きます。
書類で落ち続けている方自分では原因が分からないことが多いです。第三者が見ると、すぐに分かることもあります。
経歴に説明が必要な部分がある方離職期間が長い、短期間での転職が続いている。書類だけで判断されると不利になりやすいので、推薦で補える余地があります。
転職するかどうか、まだ決めきれていない方情報を集めるだけでも、判断がしやすくなります。

使わなくていい人


逆に、無理に使わなくていいのは、たとえばこういう方です。
行きたい会社が決まっている方直接応募でも問題ありません。企業によっては、直接応募のほうが歓迎されることもあります。
同じ業界・職種での転職で、選考にも慣れている方自分で進められることが多いです。
エージェントに急かされるのが合わない方エージェントは、転職が決まって初めて報酬が発生する仕組みです。そのため、担当者によっては決断を急がせることがあります。 これが合わないと感じるなら、距離を置く判断も正しいと思います。

使うなら、見ておいたほうがいいこと


エージェントの質には、正直かなり差があります。
・あなたの希望を聞く前に、求人を大量に送ってこないか・「その経歴だと厳しい」と、言いにくいことも言ってくれるか・応募を急かさず、断る選択肢も示してくれるか・有料職業紹介の許可を取っているか(厚生労働省の許可番号が公開されています)
特に最後は、見落とされがちです。職業紹介を仕事として行うには国の許可が必要で、許可番号はWebサイトなどで確認できます。
担当者との相性もあるので、合わないと感じたら担当の変更を依頼するか、別のサービスを試すことをおすすめします。遠慮する必要はありません。

まとめ


・求人検索や書類のたたき台は、AIで代替できるようになった・ただし非公開の情報・企業への推薦・条件交渉は、AIでは埋まらない・未経験の職種に移る方、書類で落ち続けている方は、使ったほうが役に立ちやすい・行きたい会社が決まっている方、選考に慣れている方は、無理に使わなくていい・エージェントは成功報酬の仕組み上、急かすことがある。合わなければ距離を置いてよい・使うなら、言いにくいことを言ってくれるかと、許可番号を確認する


記事の内容について「自分の場合はどうか」を確認したい方へ。
応募書類については 「未経験からIT業界への応募書類を添削します」 で、箇所ごとのコメントと全体講評、修正後の再確認2回までをお受けしています。外資系への転職を考えている方は 「日系から外資ITへの初めての転職相談に乗ります」 でお話ししています。
※求人のご紹介や、企業へのご推薦は行っておりません(有料職業紹介の許可がないため)。ご相談・助言・キャリア設計・書類の方向性までが対応範囲です。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す