未経験IT転職で最も重要なのは「志望動機」である理由
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現役エンジニア × 国家資格キャリアコンサルタントの yoshi_career です。日系企業から外資系IT企業に移り、いまも現場でエンジニアとして働いています。福岡在住です。 「未経験だからスキルがない」「面接で何をアピールすればいいかわからない」「志望動機が思いつかない」 未経験からIT転職を目指す方は、こんな悩みを抱えていませんか。実は、未経験者の採用において企業が最も重視しているのは「スキル」ではありません。「志望動機」です。 私自身、大学中退という中途半端な学歴から専門学校を経て、日系SIer → 外資ベンダー → 外資ベンダーとキャリアを重ねてきました。就職と2度の転職において、なぜその選択に至ったかを志望動機として言語化できたこと が、うまくいった要因だったと感じています。
なぜ未経験IT転職では「志望動機」が最重要なのか 未経験者の採用では、スキルや経験で大きな差がつきません。だからこそ志望動機が合否を分けます。 未経験からIT企業へ転職を志望する方の多くは、現職や前職に違和感やギャップを感じて動いています。企業側からすると「また辞めてしまうのではないか 」という懸念があります。ここを払拭できないと、採用に踏み切れません。 企業が志望動機で見ているのは3点です。① 本気度・熱意 「なんとなく応募した」のか「本気でIT業界を目指している」のか。志望動機の具体性から、本気度が透けて見えます。 転職理由がキャリアアップなどポジティブなものなのか、入社後に想像している姿がIT企業でしか成し遂げられないことなのか。志望動機からは様々な点で本気度を感じ取ることができます。② 早期退職リスク 企業が最も恐れているのは「採用してもすぐに辞める」ことです。教育コストをかけても、すぐに辞められては困ります。 志望動機が曖昧だと「他の業界でもいいのでは」と思われます。自分の志望動機が、他の業界でも実現できるものになっていないかをチェックしてください。 理想は、応募する各社について「その会社でしか実現できない志望理由」が見いだせている状態です。裏を返すと、それが見つからない場合、自分が入りたい企業ではなく、なんとなく受けている可能性が高い ということでもあります。③ 企業理解度 志望動機から、企業研究の深さがわかります。最初から企業を深く知ることは難しいので、まず業界の理解から始め、次に志望企業に視点を当て、似た企業とどう差別化されているのかを見ていきましょう。 ---不合格になる志望動機【NG例5選】 NG例① 「IT業界に興味があります」(抽象的すぎる) 「私はIT業界の成長性に魅力を感じ、御社を志望しました。IT技術が社会を変える力に興味があり、自分もその一翼を担いたいと考えています。」なぜNGか :抽象的で具体性がない。「IT業界」全体への興味で、この会社である理由がない。誰にでも言える内容で差別化できない。 IT業界に将来性がある点は正解です。しかしその内容で説得力を持たせるには、業界や市場の動向を詳細に把握している必要があり、経験者でも説明が難しくなります。聞こえのいいキーワードに飛びつき、自らハードモードな志望理由を選ばないようにしましょう。 NG例② 「手に職をつけたい」(企業にメリットがない) なぜNGか :企業はあなたの成長のために採用するわけではありません。「独立・転職」を匂わせると早期退職リスクと見なされます。 ITエンジニアは専門性の高い職業で、将来的に独立も可能です。しかし採用面接で独立の話をすると、短期離職の懸念が強まります。嘘をつくのはよくありませんが、自分がマイナスに映る「伝えなくてもよい事項」を何も考えずに伝えてしまわないように。 NG例③ 「給料が高いから」(本音でもNG) なぜNGか :「もっと高い会社があれば転職する」と思われます。条件面しか見ていない印象になります。条件面で交渉したい場合は、内定承諾後に実施するのが適切です。 NG例④ 「勉強したい/成長できる環境が魅力的」(受け身すぎる) なぜNGか :企業は学校ではありません。「勉強したい」は受け身で、貢献意欲が感じられません。 この言い回しは思考が受け取る側に寄りすぎていて、企業側の採用意欲が減退します。まず自分が自立して成長する意欲がある点を、現在学習している内容などから厚く伝えた上で、その成長速度をより加速させる環境として魅力を感じている 、という順序にしてください。NG例⑤ 「御社のサービスが好きです」(深掘り不足) なぜNGか :「好き」だけでは弱い。ユーザー視点のみで、仕事への理解が浅く見えます。 この志望理由はうまく使えば大きな武器になります。ユーザー目線で好きだという理由では弱いので、エンジニアとしての視点を持って説明しましょう。 自分が好きなサービスをどうやってより良くしていくか、入社して実現したい像を明確に持っておくことです。5つのNGパターンに共通するのは、業界・業種・企業・自分自身の「解像度の低さ」です。 ---採用される志望動機の構成 志望動機は「3つの要素」で作ります。粒度の大きい順に並んでいるので、ドリルダウンする形で深掘りしましょう。要素① なぜIT業界なのか(Why IT) 語るべきは、IT業界を選んだきっかけ・原体験 、他の業界ではなくIT業界である理由、どの分野に興味があるのか。 「前職で業務効率化のためにExcelマクロを導入した際、『システムが人の作業を支える』ことに感動しました。この体験から、ITの力で人々の課題を解決する仕事に携わりたいと考え、IT業界を志望しました。」 具体的なエピソードを入れ、感情(感動、驚き、興味)を盛り込み、漠然とした「興味」ではなく明確な「理由」にすること。IT業界を志望した以上、あなたにも必ず原体験があるはずです。 どんなエピソードでも構わないので、書き出して背景を分析しましょう。要素② なぜこの職種なのか(Why This Job) 「IT業界の中でも特にインフラエンジニアを志望する理由は、『システムを支える基盤』に携わりたいからです。運用監視からスタートし、3年後にはサーバー構築、5年後にはクラウドエンジニアとして設計まで担当したいと考えています。」 うまい職種選択の志望理由は、自分の特性を生かせることを含める ことです。開発エンジニアなら、元来数学や物理が好きだったエピソードや、論理的な思考で業務を改善してきたエピソード。インフラエンジニアなら、継続して知識をキャッチアップし、特定の物事によく詳しい人になった経験。 これに中長期のビジョンを併せ持つことで、説得力が増します。要素③ なぜこの会社なのか(Why This Company) 「貴社はインフラの自動化に注力しており、DevOps文化を推進されています。私自身、効率化に強い関心があり、前職で業務改善を提案した経験があります。この経験を活かし、貴社のインフラ自動化プロジェクトに貢献したいと考えています。」企業研究のチェックポイント :企業理念・ビジョン/主力製品・サービス/技術スタック/社風・文化/最近のニュース・プレスリリース。 オリジナリティの高い志望動機を作るのは容易ではありません。まず志望度の高い1社に対して作り込み、同時応募する同業種の会社については少しずつ企業の特徴を差し替えていく 方法が効率的です。 ---志望動機の作り方【5ステップ】 STEP1:自己分析(原体験を掘り下げる) ・IT業界に興味を持ったきっかけを思い出す・その時の感情を言語化する・「なぜ?」を3回繰り返して深掘りするSTEP2:企業研究(独自性を見つける) 企業のHP、IR情報、採用ページを読み込む。競合他社と比較して独自性を見つける。特に採用ページは重要です。 各社が費用をかけて作成しており、企業のメッセージや求める人材像が記載されていることが多いからです。STEP3:ストーリーを作る 【過去】〇〇という体験から、IT業界に興味を持ちました↓【現在】そのため、△△の職種を目指し、学習しています↓【未来】貴社で□□を実現し、◇◇に貢献したいです考えた志望動機を、身の回りの3人以上に聞いてもらってください。 話が飛躍していないか、違和感がないかのチェックが重要です。STEP4:具体性を加える(数字・固有名詞を入れる) ・「興味があります」→「〇〇という体験から興味を持ちました」・「貢献したいです」→「△△の経験を活かして、□□で貢献したいです」・「成長したいです」→「3年後には◇◇、5年後には××を目指しています」 将来のビジョンは1年、3年、5年、10年のスパンで考えておきましょう。熱意や解像度を伝えるだけでなく、自分が実現したい理想像が本当にIT業界にあるかの再考にもなります。 STEP5:推敲する ・声に出して読んでみる・第三者に読んでもらう・模擬面接で実際に話してみる人間は正直なもので、本当に思っていないことを暗記しても、実践ではうまく言葉になりません。 繰り返し他者に話すことで、考えた内容と自分が思っていることの違和感に気づき、ブラッシュアップされていきます。 ---面接で志望動機を「話す」ときのコツ 書類と口頭で長さを変える ・履歴書(書類):300〜400字/読みやすく構造化する・面接(口頭):1〜2分(400〜500字)/ストーリー性・熱意書類でも面接でも、結論ファーストは基本です。 履歴書に書いた志望動機をそのまま読み上げるのはNG。面接では、具体的なエピソードの詳細、その時の感情、学んだこと・気づきを追加します。ただし冗長になるとマイナスなので、伝え方は事前に練習が必要です。深掘り質問に備える Q:「未経験ですが、本当にやっていけると思いますか?」 「正直、不安はあります。しかし、自己学習で学んだLinuxの基礎知識と、前職で培った『わからないことを自分で調べて解決する力』があります。資格取得に向けても勉強中です。未経験だからこそ、謙虚に学び、早期にキャッチアップしたいと考えています。」 ポイントは、不安を認めつつ、具体的な準備と意欲を示すこと です。Q:「他にどんな会社を受けていますか?」 正直に答えつつ、この会社が第一志望であることを伝えます。話し方も見られている メラビアンの法則では、視覚情報55%、聴覚情報38%、言語情報7%とされています。清潔で好印象な見た目は大前提として、目を見て話す、声のトーンに抑揚をつける、間を取る、笑顔を忘れない。特に笑顔は重要です。 これまで見てきた中で、笑顔で朗らかな人が選考に通りやすいという傾向は顕著にあります。 ---よくある質問 Q1:志望動機が複数の企業で使い回しになってしまう 「Why IT」「Why This Job」はある程度使い回してOKです。 ただし「Why This Company」は必ず企業ごとにカスタマイズしてください。 志望企業が類似している場合、志望動機を大きく変えることは困難なので割り切りも必要です。ただし1要素くらいはその企業しかなしえないことがあるはず なので、そこを探しましょう。Q2:前職の経験とIT業界がまったく関係ない場合は 汎用的なスキルを結びつければ大丈夫です。 ポータブルスキルがまったくない方はいらっしゃいません。・接客業 → コミュニケーション能力、顧客対応力・事務職 → PC操作、正確性、業務効率化・営業職 → 提案力、ヒアリング力、課題解決力・製造業 → 正確な作業、夜勤対応力、チームワーク 「前職の接客業で培ったコミュニケーション能力は、インフラエンジニアとして障害発生時にユーザーや関係者と円滑に連携する場面で活かせると考えています。」Q3:学歴コンプレックスがあるのですが IT業界は学歴よりも実力を重視します。 「大学中退後、ITの可能性に魅力を感じ、専門学校で学び直しました。遠回りしましたが、この経験から『本当にやりたいこと』を見つけることができました。」私自身、大学を中退していますが、すべて正直に伝えるようにしています。 変に取り繕っても深掘りに対応できませんし、嘘が発覚した際には圧倒的に不利になります。一貫性のある話ができるよう準備すれば、マイナス面はカバーできます。 Q4:志望動機が長くなりすぎてしまう 300〜400字に削ぎ落としましょう。重複を削除し、抽象的な表現(「IT業界の成長性」など当たり前のこと)を削除し、一文を短くします。 ---まとめ ・未経験者は「志望動機」で勝負する。スキルがなくても意欲で差がつく・採用担当者は、本気度・定着率・企業理解度を見ている・NGパターン(抽象的、手に職、給料、受け身、好きなだけ)を避ける・Why IT / Why This Job / Why This Company の3要素で組み立てる・自己分析 → 企業研究 → ストーリー → 具体性 → 推敲、の5ステップで作る最後に 志望動機は、単なる応募理由ではありません。あなたがどんな人生を歩んできたのか、どんな価値観を持っているのか、どんな未来を描いているのか を語る場です。 私自身、大学中退という挫折を経験しました。しかし、その経験があったからこそ「本当にやりたいこと」を見つけることができました。志望動機を書くことは、自分自身と向き合うことです。 時間をかけて、丁寧に、あなただけのストーリーを紡いでください。この記事の内容を一人でやり切るのは、実際にはかなり大変です。 特にSTEP5の「第三者に見てもらう」は、身近な人だと遠慮が入って本当のことを言ってもらえないことがあります。「未経験からIT業界への応募書類を添削します」 でお受けしています。志望動機を含め、箇所ごとのコメントと全体講評、修正後の再確認2回までが含まれます。志望動機の構成案が必要な場合は、有料オプション「志望動機の作成サポート」もご用意しています。 職務経歴書がまだない方も、ご経歴の箇条書きから構成をご提案します。 ※求人のご紹介や企業へのご推薦はいたしません(有料職業紹介の許可がないため)。また、代筆は承っておりません。ご自身で書いていただくための指摘と提案が中心です。面接で必ず深掘りされる部分なので、ご自身の言葉であることが大切です。
スケジュール
平日 20 - 22 時
土日・祝日 対応可
国内メーカー系IT企業(社名非公開)
2013年4月 ~ 2016年3月
外資系IT企業(社名非公開)
2016年3月 ~ 2019年7月
外資系IT企業(社名非公開)
2019年7月 ~ 現在
学習指導・資格・キャリア相談 経歴書添削/転職相談/キャリア設計
IT業界
九州工業大学
2007年4月 ~ 2010年4月
麻生情報ビジネス専門学校
2011年4月 ~ 2012年9月
出品者のポートフォリオ
就職コンシェルジュ