「本日お休みをいただきます」と送った朝、仕事の自信まで小さくなった

「本日お休みをいただきます」と送った朝、仕事の自信まで小さくなった

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ビジネス・マーケティング
朝6時半。

子どもの額に触れると、いつもより熱い。

体温計は38度を超えていた。

今日は保育園には行けそうにない。

そう判断した瞬間、頭の中に浮かんだのは今日の仕事だった。

午前中の打ち合わせ。
返す予定だった資料。
昨日、「明日確認します」と伝えたこと。

スマホを開き、上司への連絡を打つ。

「子どもが発熱したため、本日お休みをいただきます」

そこで一度、指が止まる。

「急で申し訳ありません」

さらに、

「ご迷惑をおかけします」

と付け加える。

休むという事実を伝えるだけなのに、何度も文章を読み返してしまう。

少し前にも、保育園からの呼び出しで仕事を早く切り上げた。

その前にも、子どもの予定で休みを取った。

もちろん、誰かから責められたわけではない。

上司から返ってくるのは「了解です。お大事にしてください」といった言葉だし、同僚から嫌なことを言われたわけでもない。

それでも、

「また休むのか、と思われないかな」

「この人には大事な仕事を任せにくいと思われないかな」

そんなことを考えてしまう。

子どもが悪いわけではない。

自分がわざと休んでいるわけでもない。

それは分かっている。

けれど、急な休みや早退が続くうちに、自分の中で少しずつ別の評価ができあがっていくことがある。

私は、予定通り働けない人。

周囲に仕事を代わってもらう人。

安定して仕事を任せにくい人。

会社からそう評価されたわけでもないのに、自分自身が先回りして、自分の仕事の価値まで小さく見積もってしまう。

午後。

子どもがようやく眠ったところで、スマホを見る。

「午前中の件はこちらで進めておきました」

「資料は急がなくて大丈夫ですよ」

同僚から連絡が来ている。

ありがたい。

そして同時に、申し訳ない。

休んでいるのに、頭の中では仕事のことを考えている。

会議に参加できなかった。

今日やる予定だった仕事が終わらなかった。

誰かに対応してもらった。

できなかったことは、とても目につきやすい。

一方で、普段自分がどんなふうに仕事を進めているのか。

どんな場面で周囲から頼られてきたのか。

何をして「助かった」と言われてきたのか。

そうしたものは、一日休んだだけでも急に見えにくくなる。

すると、

「今日、働けなかった」

という一つの事実が、

「私は仕事ができていない」

という自分全体への評価にまで広がってしまう。

でも、予定通り働けない日があることと、これまで仕事の中で積み上げてきた信頼や、周囲に生み出してきたものまでなくなることは、本当に同じなのでしょうか。

出勤した日数や働けた時間は、目に見えます。

だからこそ、それが減ると、自分の仕事全体まで小さくなったように感じやすい。

でも、その人の仕事を形づくっているのは、勤務時間だけではありません。

これまでどんな場面で力を発揮してきたのか。

自然とどんなことをしてきたのか。

その結果、周囲にどんな変化を生み出してきたのか。

そうしたものまで、今日一日休んだからといって消えるわけではないはずです。

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