最近、生成AIを利用した発明提案書(または特許出願明細書)による特許出願の依頼が増加傾向にあります。
そこで、気が付いた点がありましたので、留意事項を説明いたします。
(原則:前提条件)
まず、特許出願明細書は、特許庁様式を満足する必要があります。
文字は、JIS第一水準、JIS第二水準、特許庁が認めた特殊文字(例えば、①は特許出願ソフトではエラーとなります)
もともと、特許出願明細書は、日本語ワープロ(Wordや一太郎)で作成することを前提で電子出願ソフトが作成されております。
(生成AIで作成される文書)
Unicodeで作成されているケースが多い。
(留意事項)
その文書をWordに取り込んだ場合は、一見すると、文書としては普通に読める場合でも、電子出願ソフトの文書チェックをかけると、エラーが発生することがわかりました。特に、Unicodeの特殊文字は、ほとんどエラーになります。
(エラー文字)
エラーになる文字「~」(実際はなだらかな波線)、下付文字、上付文字、①、②、・・・
(エラー対策)
(1)Word文書上で一括変換などで置換しておく。
(2)出願ソフトで入力チェックを行い、入力チェック結果ファイルの「?」が付いた文字を1つずつ文字変換を行う。「〜」(実際はなだらかな波線です)を「~」(全角:ダッシュ文字)に変換する。「~」はWordソフトで一括変換OKでした。「~」文字は、請求項や数値範囲の限定で使用されるケースが多く、権利範囲に影響を与えるので、注意が必要です。
下付文字、上付文字はWordソフト上一度削除し、もう一度作成し直す。一括変換は不可でした。
①、②・・・は、(1)、(2)等に変更する。
(3)式
式はエラーが頻発しますので、特に注意が必要です。
数式変換が難しい場合は、数式が【数1】などの識別子を利用し、画像化して取込むのが良いかも知れません。
以上です。
生成AIを利用して発明提案書や特許出願明細書を作成する際の留意事項を紹介しました。