脳の世紀シンポジウム講演収録集14(本)

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コラム
 本のタイトルは、「脳を知る・創る・守る・育む14」(「脳の世紀」推進会議編 伊藤正男、外山敬介、玄侑宗久、宮下保司、小早川令子、池谷裕二、笠井清登、山中章弘、津本忠治)です。テーマは「脳の世紀20年」、編集:「脳の世紀」推進会議、発行者:松田國博、発行所:株式会社クバプロ、発行日:平成25年3月30日、定価1400円+税。
 それでは、脳の世紀シンポジウム講演収録集14について簡単に紹介いたします。
 講演収録集14は、「脳の世紀」推進会議の主催により開催された第20回「脳の世紀」シンポジウムでの講演を収録したものです。第20回シンポジウムは2012年9月12日に、東京の有楽町・朝日ホールにて開催されました。
脳を知る・創る・守る・育む 14の目次
開会挨拶   NPO法人脳の世紀推進会議理事長       伊藤 正男
Ⅰ章 脳科学研究これまでの20年
脳の世紀20年 脳の世紀推進会議顧問・前事務局長       外山 敬介
脳の世紀プレリュード-幻の脳研究所計画/脳研究連合の創設へ
脳の世紀推進会議発足/第1回「脳の世紀」シンポジウム開催
脳科学委員会「脳に関する研究開発推進の重点指針」
第二期脳の世紀へ/脳の世紀20年脳科学の進歩/システム神経科学の三つの頚木
Ⅱ章 特別講演
からだの言い分   作家・福聚寺住職            玄侑 宗久
Ⅲ章 脳科学研究これからの20年
●道しるべとして
総合的人間科学の構築と社会への貢献をめざして
  東京大学医学部生理学教室               宮下 保司
脳科学、神経科学はどこで生まれ、どこへ向かうのか/社会への貢献/
総合的人間科学をめざして
●脳を知る
匂いに対する多様な情動・行動を制御する神経メカニズム
  大阪バイオサイエンス研究所神経機能学部門室長     小早川 令子
 嗅覚、匂い/部分的な嗅覚細胞の除去マウスの作出/
天敵臭への恐怖の情動反応をつかさどる神経回路/匂い分子に関するトピック/
情動行動の評価・計測法/情動を引き起こす脳の神経回路/
神経回路の機能に基づいたライフイノベーション
●脳を創る
脳回路の安定性  東京大学大学院薬学系研究科准教授    池谷 裕二
 はじめに/神経細胞の作動原理/実際の脳ではあまり発火していない/
シナプス結合の強さは均一か/強いシナプスの機能は/
シナプス強度と運ぶ情報量とパレート則/偏った分布の起源/
多数の弱いシナプスは何をしているのか
●脳を守る
青春脳:思春期の脳とこころを守る総合人間学
  東京大学大学院医学系研究科精神医学教授        笠井 清登
 脳とこころと生活の関係/思春期とこころの形成・発展/
こころの疾患(精神疾患)に伴う生活・生命損失/統合失調症の発症過程/
統合失調症の病態と治療のパラダイム/統合失調症の進行性病変の治療/
統合失調症へのアプローチ/思春期の総合人間科学へ向けて
●脳を育む
睡眠覚醒の脳科学  
  名古屋大学環境医学研究所神経系分野2教授        山中 章弘
なぜ動物は眠るのか/睡眠中枢と覚醒中枢/オレキシン神経の発見/
ナルコレプシーはどんな疾患か/オレキシン神経と睡眠中枢、覚醒中枢の関係/
覚醒睡眠の調整におけるオレキシン神経の役割/オレキシン神経の活動を制御できたなら
●パネルディスカッション
脳科学研究これからの20年  司会・宮下 保司
   小早川 令子×池谷 裕二×笠井 清登×山中 章弘
閉会挨拶       NPO法人脳の世紀推進会議理事長   津本 忠治
著者紹介

 講演収録集14は、永久保存版です。
  外山敬介氏の講演は、脳科学研究の20年の歴史を話されていました。幻の脳研究所計画など、関係者でないとわからない裏話もあり、大変興味深いです。お話の中で登場する久保田競先生(故人:本日確認)や甘利俊一先生は、脳研究について質問したり、イベントに共同参加したことがある方で懐かしく感じました。久保田競先生は、いつもランニングシューズにリュックサックという出で立ちでイベント会場に来ていました。やはり、脳研究投資があったから、研究成果が得られたことがわかりました。経済成長できないことが問題なのに、税収が減ると騒いでいる連中は本末転倒です。
 玄侑宗久氏の講演では、ユング、アーノルド・ミンデルが出てきたり、仏教、禅の座禅のお話しがあり、早くからコンピュータを入れて檀家の管理をしたり、普通の僧侶ではない方でした。お住まいは福島県で、福島第一原発の事故についてのお話しもありました。科学者ではないが、鋭い指摘には共感させられる点もありました。
 脳を知る・創る・守る・育むの講演もすばらしいものでした。講演内容は目次のとおりです。脳科学研究これからの20年のパネルディスカッションから12年が経ちました。
 最近の脳科学研究は研究投資が削減されているようなので、もっと研究投資をしてほしいものです。
 脳科学研究は、すべての国民に関係するテーマです。脳の世紀推進会議の活動も盛り上げましょう!

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