人生において、性の問題は、誰しも避けて通れない問題である。人間は古来よりセックスについて悩み、試行錯誤を繰り返し、数々の問題を克服して来た。人間が本来持つ、「生の欲動『エロス』」と「死の欲動『タナトス』」は、全く相反するように見えて、その実、表裏一体のものである。
人は自分一人でいることに、言いようのない孤独感を覚える生き物である。一人では生きられない寂しさと、孤独感を埋めるために人はセックスに依存し、常に愛する誰かを求めている。誰かと繋がっていたいという強い思いは、互いに愛し合い、快感を共有したいという思いに変わって行く。
セックスには痛みを軽減したり、リラックスする効果がある。ある意味ではセックスは「最高の良薬」とも言えるのかもしれない。相手の身体に触れ、繊細な感覚に身を任せれば、溢れ出す快感の海に沈んで行くような最高の体験ができる。
セックスには癒しの力がある。全身をリラックスさせ、互いに愛撫を重ね、次第にオーガズムに達するまでの過程は本当に胸をときめかせるし、極めて素晴らしいものだ。
それと同時に、セックスは互いの愛を確認する行為である。互いの呼吸を合わせ、身体を重ねて行く行為はまさしく愛の具現化そのものと言える。それは甘美で妖艶な、秘められた愉しみであって、深遠なる森の中に分け入って行くようなスリルと悦びに満ちたものである。
セックスに対して罪悪感や、後ろめたい気持ちを抱く必要は全くない。美しく、素晴らしいその行為を思う存分に楽しみ、溢れ出す快感を味わいたいものだ。