幼少期に刻まれた「偽の回路」がマニピュレーターを引き寄せる——「偽の回路」を外す方法

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ある日イオンへ買い物に行った時、こんな場面を目撃しました。

お父さんらしき人が、小学生の娘に対して激昂していたのです。女の子は少し機嫌が悪い様子でしたが、怖がっている様子が全くなかったのです。

その「怖がっていない」という様子が、ひどく気になりました。

その理由は、怒鳴られて育った子どもにとって、怒鳴り声は「普通の会話」になってしまうことがあるからです。穏やかに育った人が「激昂」と感じる場面でも、その子には日常の風景に見えてしまうのです。

一方で、怒鳴られたり、親の気分に振り回されたりして育った子の中に、まったく違う反応をする子もいます。

物音がするたびに"びくっ"と肩をすくめる。親の表情が少し曇っただけで、胃がきゅっと締まる。その子は怒鳴り声に慣れるのではなく、怒鳴られる前に察知することを覚えていきました。

「次に怒鳴られないために、どうすればいいか」を、無意識に学習し続けた子どもたちです。

親の機嫌を読む。空気を読む。自分を消す。それが、身を守るための精一杯の生き方でした。

「怒鳴り声を普通と感じた子」と「怒鳴られないために察知することを覚えた子」——実はどちらもマニピュレーターを引き寄せやすい人になります。

そして、それはどちらも、その人のせいではありません。ただ、そう学習してしまっただけなのです。

同じ人を選んでしまう理由


マニピュレーターとの関係から抜け出した後、こう感じたことはありませんか。

「なぜ、あの人を選んでしまったのだろう」

なぜ離れられなかったのか、別れた後もなぜ苦しいのか——簡単に言うと、マニピュレーターとの関係が脳内のホルモンを乱し、依存状態を作り出していたからです。

詳しくは過去の記事もご覧ください👇


「何がそうさせてしまったのか」と、自分を責めてしまう人も多いかと思います。

今回は、その学習がどのように作られたのか、もう少し深く掘り下げていきたいと思います。


「選び方」は幼少期に決まる


心理学では、幼少期の養育者との関係が、大人になってからの「人との関わり方」の土台を作ると言われています。

これを「愛着パターン」と呼びます。

幼少期の養育者との関係をもとに作られる、人との関わり方の"くせ"のようなものです。

大きく分けて4つのタイプがあり、詳しくは過去の記事で解説しています👇



この中でマニピュレーターに引き寄せられやすいのが、「不安型」と「混乱型」です。今回はこの2つに絞ってお伝えします。

不安型の特徴


不安型は「見捨てられたくない」という感覚が、行動の根底にあります。

必要以上に謝る、相手の顔色を読み続ける、自分のニーズを後回しにする——これらは幼少期に「養育者に見捨てられないため」に身につけた、命がけの生存戦略でした。

「見捨てられる」とは、何も家を出ていくことだけではありません。

ご飯を作ってもらえない。
口をきいてもらえない。
「あなたなんていなければよかった」と言われる。
機嫌が悪いと存在を無視される——。

子どもにとって養育者は「生きるために必要な存在」です。その人に嫌われること、関心を向けてもらえないことは、大人が想像する以上に、文字通り「生命の危機」として脳に刻まれます。

だから、必死に顔色を読んだ。必死に謝った。自分を消すことで、その場をやり過ごそうとした。それは弱さではなく、その環境で生き抜くための、精一杯の知恵だったのです。

でも大人社会では、これが別のメッセージとして伝わってしまいます。

「この人は傷つけても、離れていかない」

マニピュレーターは、このサインを無意識に嗅ぎ分けます。

混乱型について

不安型に加え、混乱型も引き寄せられやすいタイプです。
例えば
「怖い人だとわかっている。離れたい。なのになぜか、そばにいたくなってしまう」——。

混乱型は、幼少期に「安心の源」であるはずの養育者から傷つけられた経験を持つことが多く、「近づきたいけれど怖い」という矛盾した感覚が大人になっても続きます。

マニピュレーターの「優しさと攻撃の繰り返し」が、無意識に「これが当たり前」として身体に馴染んでしまうのです。

同じパターンが繰り返される理由


心理学では「トラウマの再演」と呼ばれる現象があります。——過去の傷ついた経験を、無意識に繰り返してしまうことです。

脳は不健康な関係であっても、「これが当たり前」という感覚の中にいると、無意識に「いつものパターン」に安心を覚えます。

心のどこかで違和感を感じていても——それでも「これが普通だ」と学習した脳が、同じ選択へと向かわせてしまうのです。

このように、繰り返しの経験によって脳にパターンが刻まれていくことを「条件付け」と呼びます。——意識ではなく、経験によって自動的に上書きされた反応のことです。
本来の自分の感覚ではなく、後天的に上書きされたパターンです。

あのイオンで見かけた女の子が大人になった時、怒鳴る人を前にしても「これが普通だ」と感じるとしたら——それは、後天的に作られた”偽の回路”の正体です。

偽の回路とは、本来の自分の感覚ではなく、経験によって上書きされた反応パターンのことです。

本人は全く悪くない。意志の問題でも、判断力の問題でもありません。脳が、そのパターンを『生き延びるための正解』として記憶しているだけなのです。

愛着を作るオキシトシンが、その不健康なパターンそのものに結びついてしまったからです。

オキシトシンとは"愛着ホルモン"とも呼ばれ、人との絆を感じる時に分泌される物質です。

これがトラウマボンドにどう関わるかは、過去の記事をご覧ください👇



自分本来の回路がわからない理由


愛着パターンや条件付け——つまり「これが普通だ」として幼少期に刻まれたパターンは、心理学が「なぜそうなったのか」を教えてくれます。

では、その幼少期に刻まれたパターンが「偽の回路」だとしたら——本来の自分の回路は、いったいどこにあるのでしょうか。

心理学は「過去に何が起きたか」を教えてくれます。でも「偽の回路が作られる前の、あなたが本来どんな人なのか?」そのことまでは、教えてくれません。

過去を知ることと、本来の自分を知ることは、全く別の話だからです。

後天的に上書きされる前の、あなた本来の性質や強さ。それらが記された設計図を、直接読み解く必要があるのです。

そこで私が活用しているのが、ヒューマンデザインです。

ヒューマンデザインとは、生年月日・出生時刻・出生地をもとに導き出される、あなた固有の人生の「設計図」です。

鑑定をしていると、たまにこうおっしゃる方がいます。

「自分にそんなパワフルなエネルギーがあるとは、どうしても思えない」

その方のヒューマンデザインには確かに、強いエネルギーが刻まれていました。でも本人はそれを感じられないのです。

これは設計図が間違っているのではありません。

それを感じられないのは、偽の回路が本来の回路を覆い隠しているからです。消えたのではなく、ただ、条件付けという層が重なっているだけなのです。

「本来はこうじゃないはずなのに」——その違和感こそが、あなたの本来の回路の声です。

偽の回路で本来の回路を覆い隠すことはできても、消すことはできません。
だから違和感が残ります——「なんか違う」「これが普通のはずがない」という、あの感覚です。

あなたの中の本来の自分が、ずっと静かに、そこにいるからです。

偽の回路は、後天的に刻まれたものです。だから、外せます。

その「偽の回路」が外れていったとき——本来のエネルギーが、静かに動き始めます。

偽の回路を外した先は


でも正直にお伝えすると——自分一人で「これが条件付けだ」と気づくことは、非常に難しいことです。

あのイオンで見かけた女の子にとって、怒鳴り声が「普通の会話」になっていたように——偽の回路はすでに「当たり前」になってしまっているからです。

だからこそ、異なる基準を持った第三者と外側からあなたの設計図を一緒に読み解く時間が必要なのです。

ヒューマンデザイン鑑定では、あなたが生まれ持った本来の回路をお伝えします。本来の回路を知ることが、偽の回路に気づく第一歩になるからです。

偽の回路が外れていったとき——あなたは「誰を選ぶか」を考える必要がなくなります。
本来の回路が、正しい人を。その時に必要な人を。自然に呼び寄せるからです。
選ぶのではなく、引き寄せる。

あの、胸のどこかがざわついた感覚——そう感じたことが、一度でもあるなら、それがすでに、あなたの本来の回路からの声です。

その声は、ずっとそこにありました。

消えたのではなく、ただ、聞こえにくくなっていただけなのです。




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