「ワーキングメモリが弱い」ってどういうこと?
~作業療法士が教える、家庭でできる支援のヒント~
■「言ったのに、すぐ忘れちゃう…」その原因、ワーキングメモリかもしれません。
「お風呂入ってから、パジャマ着てね」と伝えたのに、
お風呂から出たらテレビを見始めていた。
「筆箱と連絡帳入れてね」と言ったのに、
連絡帳だけ入れて筆箱を机に置いたまま登校…。
こうした“うっかりミス”や“指示の抜け”が日常的にあると、
親としては「なんで何回言っても覚えてないの⁉」とイライラしてしまいますよね。
でもそれ、実は**「ワーキングメモリの弱さ」**が関係している可能性があります。
□ワーキングメモリってなに?専門用語だけど、めちゃくちゃ大事。
ワーキングメモリ(作業記憶)とは、
**「一時的に頭の中で情報を保ちながら、それを操作する力」**のこと。
イメージでいうと、**“頭の中のホワイトボード”**です。
□たとえば…
「冷蔵庫にヨーグルトあるから、それ持ってきて」→ 冷蔵庫まで歩く間、ヨーグルトを“覚えておく”
「2+3+5は?」→ 計算の途中経過を“頭の中で一時的に保持”する
「3時に学校、4時にピアノね」→ 時間と予定を整理しておく
このように、日常のあらゆる活動でワーキングメモリは使われているんです。
・ワーキングメモリが弱い子は、こんな困りごとが出てくる・
よくあるサイン
指示が2つ以上になると混乱する
書き写しが遅く、途中で抜けやすい
音読しながら意味をとらえるのが苦手
忘れ物が多い(ランドセルに入れる順序が飛ぶ)
計算の途中で何をしていたか分からなくなる
会話の流れについていけない
宿題の途中で別のことを始めてしまう
つまり、「不注意」に見える子でも、
実は“ワーキングメモリ”の弱さが根本にあることが多いんです。
注意機能とワーキングメモリがごっちゃにならないようにして下さい。個人情報は厳守します