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目が見えないからこそ見えるもの

ダニエル・タメットさんというサヴァン症候群で共感覚を持った人の書いた本のなかで、目が見えなくなってから絵の才能を発揮し始まる人の話が出て来ました。多くの人は、目が見えていたうちは絵の才能があったけれども、目が見えなくなって絵の才能を失った、という人のことは理解できても、目が見えなくなってから絵の才能を発揮し始まる人の話はにわかには想像しがたいのではないでしょうか。しかし、これは私には大いに共感できる話です。ポントリャーギンという数学者がいるのです。ティーンエイジャーのころから視力を失い、目が見えなくなりました。ポントリャーギンの専門は幾何学であり、図形を扱う学問です。「見る」学問です。私にはどうもポントリャーギンには目の見える人には見えていないものが見えていた気がするのです。ポントリャーギンをして大数学者とならしめたものは、失明ではないのだろうか。 ベートーヴェンという大作曲家の耳が聞こえなかった話は有名だろうと思います。多くの人は、「ベートーヴェンは耳が聞こえないにもかかわらず名曲を書いた。すごい」と言うのです。でも私にはどうも違う気がしています。ベートーヴェンは耳が聞こえないからこそあれだけの大作曲家になったのではないか。「耳が聞こえないからこそ書ける名曲」というものがあるのではないか。 (これ、本人の前で言ったら怒られると思いますよ。「なにを言っているのか!オレは耳が聞こえたらもっと名曲が書けるのだ!」と言われた可能性があります。でも私にはベートーヴェンというのは「耳が聞こえないからこその大作曲家」である気がしてならないのです。) 聖書に、生まれつき目の見えない人が出て来
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