五月病
入学、進級、入社、転勤などで緊張していた気持ちが多少弛んでくると、この5月病にかかる人が出てくるらしいです。これは私が小学1年の時の話で、時期は5月だったかどうかは定かではありません。私は小さい頃 非常に食が細くて特に朝などはご飯を見るのも嫌なものでした。ところが、残すと飛んでくるのですよ、親父のビンタが。なものですから、決戦に臨む武士のような心境で必死の思いで朝食を摂っていたのです。そんな私を哀れに思った祖父母などは、それがんばれ、あと少しだと、まるで運動会の掛け声のような声援を送って励ましてくれたものです。こんな状態がしばらく続いたある日、ランドセルを背負っていざ学校へ向かうべく玄関を出ようとすると、どういうわけか足が全く動かなくなったのです。それを見た母親がお酒の入った盃を持ってきて、これを飲めというのです。その当時は今と違って根も素直だった私は、母親の言う通りにグイッとやったわけです。そしたらお腹がスーッと落ち着いて、次の瞬間行ってきまーすと元気よく足を踏み出すことが出来たのでした。お酒をグイーッとあおって登校するという、まるでヤクザの出入りのような状態が何日も続いたためか、おとなになってから私はすっかり飲兵衛になってしまいました。
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