処方薬「もう治ったから飲むのやめよう」→実はダメ! 薬剤師が答えた「飲み切ってほしい」納得の理由
処方薬「もう治ったから飲むのやめよう」→実はダメ! 薬剤師が答えた「飲み切ってほしい」納得の理由
病院やクリニックから処方してもらった薬。まだ残りがあるものの「なんだかもう治った気がする…」と感じ、服用をやめるか、薬を飲み切るか、迷った経験はありませんか。薬は「用法用量を正しく守りましょう」とよくいわれますが、実際に適切な服用方法を理解している人は少ないかもしれません。
処方薬を飲み切る前に症状が治まったら、自分の判断で服用をやめてもいいのか、それとも最後まで飲み切った方がいいのか……そんな疑問について、薬剤師の真部眞澄さんに“正解”をお聞きしました。
「細菌が体内に残ったまま」の場合も
Q.そもそも、薬を処方するときの「◯日分」はどのように決めているのでしょうか。
真部さん「一度の診察で何日分の薬を処方するのかは、患者の症状の程度や、処方する薬の効果が持続する期間などを総合的に判断し、決定しています。特に初診の場合は、きちんと症状に合った効果が出ているかを見極める日数でもあります。
医師は現在の症状や患者から得られる情報に合わせて原因を特定し、薬を処方しますが、必ずしもその薬で患者の症状の改善に最大の効果が出るとは限りません。効果があまり出ない薬を飲み続けてもメリットがないため、症状が改善しないようであれば、適宜別の薬を処方するなどの対策を取ります」
Q.処方薬は全て飲み切った方がよいですか。それとも「症状が治まった」と思ったら、服用をやめてもよいのでしょうか。
真部さん「基本的には飲み切ってほしいです。特に、細菌感染の病気に対して処方される『抗生物質』は、必ず最
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