#185 我慢できず、つい…「蚊」に刺された場所、爪で痕をつけるのは適切か?
我慢できず、つい…「蚊」に刺された場所、爪で痕をつけるのは適切か?
蚊に刺されたとき、刺された部分に爪で痕をつけ、かゆみを緩和させようとする人も多いと思います。
かゆみを緩和する手段として、適しているのでしょうか。
かゆみに耐え切れずについ…
「蚊」に刺されると、かゆみを緩和するため、刺されたところに爪で痕をつける人もいると思います。
爪で痕をつけると、なぜかかゆみが緩和したように感じるのですが、そもそも、爪で痕をつける行為は、かゆみを緩和する手段として適しているのでしょうか。
皮膚に何らかの悪影響はないのでしょうか。
アヴェニュー表参道クリニックの佐藤卓士院長(皮膚科・形成外科)に聞きました。
腫れと赤みがかえって悪化
Q.蚊に刺されると、なぜ、刺されたところが腫れ、かゆくなるのでしょうか。
佐藤さん「蚊は人を刺して血を吸うとき、自分の唾液を注入します。この唾液は、人間にとっては異物ですので、体内に入ると異物を排除しようとする反応、つまり、アレルギー反応が起こります。
アレルギー反応により、かゆみを引き起こす『ヒスタミン』という物質が分泌され、かゆみや赤み、腫れなどの症状が起こるのです。
ちなみに、蚊の唾液の成分には、刺したときの痛みを感じさせないようにする麻酔作用と、血を吸いやすくするため血を固める働きを抑える作用があるため、刺された直後はかゆみを感じず、しばらくしてからかゆみが出現します」
Q.蚊に刺され、爪で痕をつけることは、かゆみを緩和する手段として適しているのでしょうか。
佐藤さん「蚊に刺された部分に爪で痕をつけて対処しようとする人がいるようですが、お勧めしません。
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