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小説 『反魂の儀式』

スティーブン・キングの映画に『ペット・セメタリー』という作品があるのだが、内容はペットのお墓があって、そのお墓の先にある邪悪な土地にペットの死体を埋めたら生き返ってきたという話だ。  私の近所にも有名な“ペットの墓場”があって、みんな、そこに亡くなったペットを埋めに行った。犬だったり、猫だったり、鳥だったり、熱帯魚だったりした。変わったもので、爬虫類を埋めに行った人もいるらしい。小学生達はよくカブトムシやクワガタなどを埋めに行っていた。  高校一年生からの友人である怜子(りょうこ)と共に、私はペットのお墓へと向かった。怜子の猫は十六歳で大往生したらしい。そこで、例のペットのお墓に埋めに行こうと誘われた。  古い朽ちた鳥居がある雑木林の向こう側に、その墓場はあった。  私と怜子は、丁寧に布に包まれた老いた猫の死体を埋めにその場所に向かった。  鳥居をくぐった先に、沢山の小さな十字架や墓石が作られているお墓があった。ペットの名前が書かれているお墓もあった。 「ナルエも土に還っていくんだね。魂はお空に行ったのかな」  ナルエというのは、猫の名前だ。  怜子は、まだ誰もお墓にしていない“空席”に、小さなスコップを突き立てて土を掘っていく。 「ねえ、葉月(はづき)ちゃん。身体は土に還っても、魂はお空に行くのかな?」 「そんなの分からないよ。死んだ後の事なんて」  私達は、ナルエに土を被せる。  そして、上から石で簡易的な墓石を作り、木の枝で十字架も作った。  私は最近、死に関してよく考える。  少し前に、祖父を亡くしてしまったからだ。  祖父の顔は、とても安らかだった。  八十半ばだった
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The Gazer【ファンタジー小説サンプル/ポートフォリオ】

 北部の雪深い山脈の覇者、吼えざる魔獣、無音の狩人とは白狼の呼び名だ。  その獣は鋭い爪と牙で、物音ひとつ立てずに獲物を襲うという。しかし本来の気性は穏やかで、白狼は決して無駄な狩りをしない。食べるだけの命を奪い、敬意と共に骨や内臓を埋葬すると伝えられている。 白狼の寿命は、およそ三十年。生まれてから八年程度で成熟し、厳しい冬の訪れと共に繁殖期を迎える。麓の森で根菜や木の実を集めるのは雄、永遠の白い山肌で角鹿や雪兎を狩るのは雌の役割だ。心を通わせた番同士は一つの穴倉で極寒の季節を過ごし、やがて雪の割れ目から草花の芽が出る頃になると、小さな命がひょっこりと巣から顔を覗かせる。 白狼の雌は生涯で五回から八回の出産を経験するが、無事に成長する子供は半分にも満たない。母は暖期のあいだに子へ狩りを教え、父は寒期に向けて食料を集めるのが慣わしだ。白狼の子供は、三年ほどで独り立ちする。その後に待ち受けるのは、戦士としての孤独な日々だ。無慈悲な狩人として知られる白狼だが、山の動物たちを襲う外敵に対しては、雪原の守護者として立ち向かう。故に多くは、そうして戦いの中で命を散らしてしまうのだ。 繁殖期を終え、最後の子が巣立つのを見届けた白狼は、番同士で山脈の向こう側へ旅立つという。厳しい山越えの先で、彼らは女神の御許へ迎えられるのだと語り継がれてきた。しかし近年は研究が進み、新たな生態が明らかになっている。実際は流氷に乗り、大陸の外側を迂回して南部へ渡っているという事実が判明した。 南部の森林で神の牙として崇められる白い毛並みの老獪な獣たち――彼らは遠い北の地より最後の安寧を求めて訪れた、遥かなる旅
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怖い話『青い蝶の標本』。

大学生二年の夏。 私は標本屋に行った。 そこで一匹の青い蝶の標本を買った。 † 大学の夏休みも中盤に差し掛かり、その日はアルバイトも無かったので、去年から借りた自宅の周辺の散策でもしようとネットの地図を見ながら自宅周辺を調べていた。 すると近場で奇妙な場所があった。 『標本店』。 これは一体、なんなのだろう? 興味が湧いたので地図を頼りに、その店へと向かった。 標本屋は私のアパートから二駅離れた場所にあるみたいだった。 二駅分、歩いた後、うだるような暑い中、自販機で飲み物を買いながら路地の坂道を登り続けた。蝉の鳴き声が多く聞こえる森の多い場所だった。 なにやら昭和の古びた外装のようなお店があった。 そこには『標本屋』と看板が書かれていた。色褪せた蝶の絵が店の壁には描かれていた。 私は店の中に入る。 綺麗な青い蝶の標本が店に入った、すぐの場所に飾られていた。 店内には様々な昆虫の標本が飾られている。 値段を見て、手頃なものがないか探す。 木箱込みで一万円を超えるものが多い。 クワガタなどがまとめられた標本は十万円を軽く超えていた。 何か安そうなものは無いかと探す。 「紙箱だったら、もう少し安くなるよ」 店主は還暦を過ぎた、おじいさんだった。おじいさんから声を掛けられる。 「あ。そうなんですね。蝶とか欲しいんですが」 「ああ。そうだ。廃棄用の箱があった。お嬢ちゃん、よければそちらの蝶が安いよ。特別な蝶だ」 私は蝶の標本がある場所を見ていった。 ひときわ目立つ蝶があった。 翅は青に少し虹色がかっている蝶だ。 珍しい色をしている。 「この蝶は?」 「実は、まだ発見されていない蝶だよ。特
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ダークファンタジー小説『セイレーンとシスター』

 セラスとシノの二人は双子の兄と妹だ。  二人は波止場を遊び場にしていた。 学校には行っていない。  海の近くの街で、海と共に生きるのが二人の楽しみだった。  群青の景観を見ていると、二人だけの世界にいられる気がした。  海の近くには教会があった。  礼拝堂には、シスター装束を着た少女がいつもいる。 「此処。私の縄張りなんだけど」  シノは少女に告げる。 「私はこの教会に所属しています」  少女は言う。  少女は首から下げた十字架を強く握り締めていた。 「……所属って。此処って、もう持ち主がいなくなって廃墟になっているじゃない」  シノは首を傾げた。  少女は正気の眼をしていない。  シノには分かっていた。  彼女は心を病んでいる。  きっと、この教会に縋るしか心の拠り所が無いのだろう。 「ねえ。一緒に海を見に行かない?」  シノは少女の手を取って笑う。 「貴方の名前は何て言うの?」 「私? 私はアキル」  シスター服の少女は自らの名を告げた。†  教会の先の坂道は公園の高台になっており、海がよく見えた。  道はよく手入れされており、色取り取りの花が植えられている。  高台の上まであがると、風が二人の髪の毛に触れる。  ふさり、と二人の髪がなびく。 「あの青は何処まで広がっているんだろうね?」  シノは笑う。「大陸の向こうまでなんじゃないかな?」 「大陸がある?」 「うん、世界地図を見る限りは」 「そう。アメリカか中国かな。覚えていない」 「私も覚えていない」  二人は笑った。  高台の頂上付近には誰かが置いたのか、碇やら釣り針やら破れた浮き輪やらが置かれていた。あるいは此処も
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イラスト『澱み』。※ホラーイラスト描いています。

ホラー、怪談系のイラストを描いています。ホラーの執筆もしています。よければご依頼くださいませ。
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イラスト『スフィンクス』。

五年前くらいに描いた絵です。当時はもっと絵画っぽくしたかった気がします。イラストのご依頼承っております。またホラーやダークファンタジーなどの執筆も承っております。
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ホラー小説『遊漁奇譚』

「ああ。辞める予定なんですよね。欲しいアクセサリーの代金が貯まったら」    私の眼の前に座っているのは、四十路の中年男性だった。  大学二年生の夏休み。手っ取り早く、稼げるバイトは無いかと、私は夜職の求人情報誌を手にして、余り人がこなそうなキャバクラの面接を受けて採用された。キャバ嬢デビューだ。店から私に見合った服を借りた。 「今時の若い子は奨学金とか、大変なんだろう?」 「いえ。私は本当に欲しいアクセサリーのお金が欲しくて。昼のアルバイトだと余り稼げないじゃないですか。だから、手っ取り早く、夏休みの期間だけ稼げるバイト無いかな、って。基本、怠け者ですし」 「そうかなあぁ」 「私、同性に嫌われるんですよねぇー。ファッションなのかなー? 性格もかも。だから、年上男性の人が好きなんです」 「ふうん。本当は格好いいホストとか好きなんじゃないのかい?」 「いや、全然? 私、恋愛とか怖いんですよねー。実は処女なんですよ。……本当ですってば、私、性格悪いから男出来ないんですよねぇー」 「性格悪い子は好きだなあ。君みたいに可愛い子なら」  その中年男性は高い酒。それもアルコール度数の高い酒を注文してくれた。  私はまだ実は未成年だと、こっそり言ったら、私の分のジュースを注文してくれた。 「ありがとう。それで、私、この仕事は辞めるんですけど。実はユーチューバーやっているんですよね、怖いお話を語る系の。チャンネルは言えないんですけど…………」 「まあ、そうだよね」 「で。お兄さんの体験した怖いお話、聞かせてくれませんか? ぶっちゃけ、此処のお仕事よりも重要なんで。あ、これ、他の子や黒服とかに内
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イラスト『中華ゴス』

中華風のイラストを描きました。イラスト依頼をホラー、ダークファンタジー、幻想的なイラストを求めている方の為にお描きしております。もしよければご依頼くださいませ。
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イラスト『闇の王』。

髪飾りは王冠ドクロです。脚を何度も修正しました。今でも人体デッサンおかしくないか試行錯誤中。カラフルに花などを散りばめました。
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イラスト『バイブル』。

よければイラストのご依頼宜しくお願いします。
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デジタルイラスト『闇の召喚』

コピックを使ったり、専用のボールペンを使ったりしてデジタルは修正程度に使っていたのですが、デジタルだけで此処までペン入れをしたり色塗りをする事が出来ました。アナログの練習も続けようと思いますが、デジタルだけでも絵を描けるように今後も練習していこうと思います。
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イラスト『滅びのドラゴン』。

ダークファンタジー系の小説やホラー小説の執筆を承っております。イラスト依頼もお待ちしております。よければ、ご依頼くださいませ。
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イラスト『洞窟』。

ゴシック系のイラストを描きました。ちなみにこのキャラは男の子です。ホラーやダークファンタジーの小説を書いていて、執筆依頼を承っております。またイラスト依頼も承っております。ご依頼、お待ちしております。
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イラスト『荒廃』。

ホラーやダークファンタジーのイラストのご依頼、お待ちしています。またホラー小説やダークファンタジー小説の執筆のご依頼もお待ちしております。
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イラスト『審判の日』。

デジタルの色塗り頑張りました。下書きの白黒絵だけアナログでペン入れして、色塗りは全てデジタルでやってみました。加算発光、オーバーレイなど覚える事が多いですね……。よければイラスト依頼などしてくださると、とても嬉しいです。
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イラスト『雪景色』。

雪景色をイメージしてイラストを描きました。
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イラスト『毒リンゴ』。

二年くらい前に描いた絵を少し直しました。ダークなイラストを描いています。よければ、イラスト依頼ください。
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イラスト『バスルーム』。

ファンタジー、ダークファンタジー系のイラストを描いています。よければ、イラストのご依頼宜しくお願いします。
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イラスト『森林浴』

森林浴をイメージして絵を描きました。イラストのご依頼を承っております。ダーク系以外のイラストも描きますので宜しくお願いします。
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『孤高』

ゴシック系のイラストを描きたくて描きました。ちなみにこの人は男性。
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『浜辺のシスター』

可愛い絵を練習中です。舞台は浜辺をイメージして、シスターを描きたいなと思って描きました。
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ハッピーハロウィン!

2022年のハロウィンイラストです。
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ダークファンタジーな絵

闇の儀式をイメージして描いた絵。いかにもなダークファンタジーでゴシックな絵を描きたくて描いたイラストです。
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最近、描いたイラスト。

最近、描いたイラストです。公募展に出す予定です。ちなみに男の娘です。眼が病んでいると言われました笑
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怖い話『真夜中の水族館』

 私の通っている大学の近くには、深夜二時まで営業しているBARのような雰囲気の喫茶店がある。学校帰りに何度か寄ってみたが、どうもお酒は出さないらしい。  BARの中は水槽が並んでおり、熱帯魚やらなにやらが飼育されている。亀やエビなど、も飼育している。さながら小さなアクアリウムといった感じだ。  そこで出されるカレーライスやパスタ、ハンバーグ定食などはとにかく絶品だった。飲み物やケーキ類もボリュームがあってお得感がある。店内には本棚が多く、漫画なども置かれている為に居心地の良い空間として私はその喫茶店でレポートやレジュメなどを書いていた。 「貴方、そこの大学に通っている子?」  五十は過ぎている、優しげな表情の女性が私に訊ねる。 「はい。そうですけど」 「そうなのね。大学生なら話してもいいわね。このお店、深夜0時を過ぎたら、特別なメニューが出されるの。もし、終電を逃したりしたら、よければいらしてね」 「そうなんですね。覚えておきます!」  私はボリュームのあるカルボナーラのパスタを口にしながら、アイスティーを口にした。パスタとドリンクがセットで800円。パスタにはサラダとデザートも付いてくる。中々に安い。 「じゃあ、もし、夜中に立ち寄ったら、特別メニューを注文しますね!」 「あいよ。若い女の子がレジをしていると思うけど、よろしくねっ!」  おばちゃんは、とても元気な笑顔をしていた。    それから、一か月くらいした頃だった。  私はサークルの仲間達と飲んでいた。 「サキ、終電逃しちゃったね……」  マリサはぐでん、ぐでんに酔っぱらっていた。  例の小さな水族館をモチーフにした喫茶
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ゴシック・シスター

ゴシックな感じのシスターさんです。闇堕ちした人なのかも。イラスト依頼のサービスを承っておりますので。お気軽にご連絡くださいませ。https://coconala.com/services/486283
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イラスト『物想い』。

ダークファンタジー。ゴシック。ファンタジー系のイラストを描いています。よければご依頼くださいませ。
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