とある高校生たちの放課後
放課後。なんとなく流れで、二人はガストへ足を向けた。理由は簡単。「ねぇ、サイゼ行く?」「行……こうと思ったけどさ」「なに?」「そろそろ流石に、新天地ってヤツを開拓したくなって来たかな」「なるほど……。フロンティア、か……!」「そう、我々に必要なもの、それはマンネリ打破なのだよ!」「確かに!」「行くか?」「おうとも!」こんなノリでサイゼリヤを選択肢から消しただけである。だが、普通の高校生に潤沢な資金がある筈も無く。ロイヤルホストは、コソッと視界に入れるだけで終わった。「ふむ、取り敢えずドリンクバーと……」取り敢えず生、みたいな感じでサクッとタブレットからドリンクバーを二つ入れる。「あとは……」「ポテト、かなぁ……?」「マヨネーズとケチャップ、無しにしたら少し安くなるらしいよ」「マジか。じゃあ無しで」「他にはどうする?」「むむむ……。マヨコーンピザ、かな……?」基本的に『変わり種・多い・遊べる』というものが大好きだが、その全てを満たしているものは期間限定メニューだったりするので、割とオーソドックスなものに落ち着きがちだった。それでも、今日はサイゼリヤでは無いというだけで目新しさ(の様なもの)がある。二人の意見は合い、それで注文する事にした。ネコ型のロボットは、もうココがアトラクションなのでは? というぐらいに二人のテンションを上げてしまい、隣の客に睨まれる。しかしネコ型ロボットの耳の辺りを撫でるとリアクションが変わるので、はしゃぐなという方が無理であった。「あ〜、可愛い」「誰だろうね、あんなネコちゃんを雇おうって言い出したのは」「ネコでロボットで働くって、もうドラえもんの時代からの
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