#407 「カキ」によくあたる人、あたらない人の違いは?
「カキ」によくあたる人、あたらない人の違いは? 生食、加熱調理も関係ナシ? 内科医に聞いてみた
濃厚でクリーミーな味わいが特徴的な「カキ」。生ガキやカキ鍋、焼きガキ、カキフライなど、さまざまな食べ方が楽しめるため、「大好物!」という人も多いと思います。一方、カキといえば、食あたりを気にする人も少なくなく、「腹痛と嘔吐(おうと)が続いて、本当につらかった」「大好きなのに、あたってから食べるのが怖くて……」という体験談もあります。その一方で、「今まで、一度もカキにあたったことがない」「友人とカキを食べて、私だけ見事にあたったことがある」「カキにあたりやすい体質は変えられる?」など、カキの食あたりに関するさまざまな疑問の声も聞かれます。
カキによくあたる人とそうでない人がいるのは、なぜなのでしょうか。内科医の市原由美江さんに聞きました。アレルギーが原因の可能性も
Q.そもそも、食あたりとは何ですか。
市原さん「食べ物や飲み物に含まれていた細菌やウイルス、毒素が原因で腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱などの症状を引き起こすのが食あたりです。発症までの時間は細菌やウイルスの種類によって異なります。例えば、ノロウイルスは食後24時間から48時間ほどで発症しますが、黄色ブドウ球菌は1~5時間と短めです。ちなみに、一般的には『食あたり』と呼びますが、医学用語では『食中毒』といいます」
Q.カキによる食あたりの原因は何ですか。生食と加熱調理、どちらの場合でもあたることがあるようですが、なぜでしょうか。
市原さん「カキで食あたりを起こす原因として、ノロウイルスや腸炎ビブリオ、貝毒、アレルギーが考え
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