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死ぬ前日から直前まで

 よく覚えてないけど、私は明日死ぬことになった。 そうすると今日1日と明日の約半日程しか時間がないということになる。 私は早速事務的な事を考えてた。 手続きが必要なことは、出来るだけ残った家族に負担にならないようにしないといけないから片付けておこうとか、 死んでからじゃないとどうしようもないことはリスト化して何をどうすればいいかまとめておこうとか。 明日から居ないのだから全て処分してしまおうとか。 それからもう一つ悩んでいたのは、死ぬことを友達に連絡する事ってどうなのだろうか、ということ。 わざわざ自分明日死にます、明日からは居ないんですっていうのも仕事上の付き合いなら必要かもしれないけど、そこで多分時間を取られるし、死んでから両親に報告してもらえばいいか。 けど仲良くしている友達にはどうしようか。 LINEで一斉送信して貰えるよう文章作って、あとはお願いするか・・・などと考えてた。 手続きにせよ、私の交友関係にせよ、子どものこともあるし、TO DOリストにまとめて両親に後はお願いしようと思った。  一日でみるみる痩せ細って、寝る頃には皮膚もボロボロで、あまり必要以上に動かないよう意識していた。 死ぬ前日の夜は1人で部屋を隔離して寝てて、今思うととても寂しい情景だけど、その時はやらなければならないことで頭がいっぱいだった気がする。  朝になって、いつの間にかお昼を過ぎ、最期の場所に行く。 確か神社の本殿のような場所だった。 私と同じように今日死ぬことになってる人が何人かいて、そこで並んで横になり、隣にいた人と何となく意を決したような表情で見合って目をつぶった。  最後の最後には
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好き嫌い

好きなものはなんですか? 嫌いなものはなんですか? この問いに即答出来る方は少ない気がします。 私はまだ即答出来ずにいます。 私の場合はチラホラと出てはくるのですが、私これが1番好きなんです!とある一点のものに勢いよく即答するくらいに絞れてはいません。  しかし大体の方は、単語や一言で答えればいいものをまず第一声で逆質問してしまいます。 例えば、どういう分野でですか?とか、 何に対してですか?とか。 逆に嫌いなものだと言えますか? 「嫌(いや)」という物事はいくらでも出てくると思います。 しかし、「嫌い」な物事です。 嫌いと嫌は一見同じ言葉のようにも感じますが、私には同じには感じません。 大まかな括りは同じでしょう。 自身が不快に思うことに対して出てくる言葉には違いありません。 けどこの2つにはどこか交わらない部分がある気がします。  嫌(いや)という言葉には、厭という別の漢字もあり、何となく否定する時や退けたくなった時に使うことが多いです。 嫌い(きらい)には全否定というか、「受け付けません」というような、どちらかと言うと、それを寄せ付けないような、遮断するような言葉です。 反対の「好き」も「良い」とはそんな関係な気がします。  嫌いなことは「いや」を含めて比較的多く出てきませんか? 自分の「好き」に対して消極的な雰囲気というか、熱血的な人は少なくなってきているように感じます。 先程の表現でいうと、「好き」ではなく「良い」と思えるものを選んでるのです。 自分の「嫌い」を明確にして消去法で不快に思わない物を選んでる人が意外と多いのです。 おそらく、「嫌い」と「好き」を明確にして
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「なんとなく」

「なんとなく」って言葉を返されると困りませんか? -なんでこうしたの? -んー、なんとなく。 けど「なんとなく」って言葉にはとても深い意味がある気がするんです。 なんとなくっていう言葉の裏には、衝撃とかなにか危ない匂いを感じます。 意味を調べると、「どうしてだかわからないが。どこと(取り立てて言うこと)なく。」だそう。 なんとなく(どうしてだか分からないけど)の後には静かな決断とか結果、確信的なことが続きます。 「なんとなくこの店に入ってみる」 を直訳すると「どうしてだか分からないけどこの店に入ってみる」とちょっと不安定な決断になるのです。 「なんとなく」と聞くと、どこか積極性を感じない、どちらかというと消極的で、やる気があるというよりは無気力な、的確というよりはテキトーな曖昧なイメージです。 そして熱量もあまり高くはありません。 情熱的でもなく、常温よりもちょっとぬるめの低温でハイテンションではなくローテンション。 けど後に続く言葉は確信した行動や言葉なので、低空飛行でずっとまっすぐ前だけを見て突き進むような感じです。 ①なんとなく学校行きたくないんだよね。 ②なんとなくギター始めてみた。 その結果である「始めてみた」「行きたくない」にたどり着くまでには誰にでも物語があります。 まず①のなんとなく学校に行きたくないというのであれば、なにか学校に思うことがあったはずです。 好きな子がいる、毎日その子と会うことが楽しみだという人が「なんとなく」な理由で学校に行かなくなるとすると、その好きな子に対する想いを上回るほどの「なにか」がそこにはあるはずです。 仮に毎日同じ日の繰り返しで「
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