病院の経費削減②成功する取り組み方
病院の経費削減は一般企業とは異なる点など前回書きましたが、それは経費削減の取り組み方も異なります。病院は命や健康を守るところということです。職員の働く目的の多くはそこにあります。そこで下手に経費削減を打ち出すと、病院の患者さまに対する姿勢が疑われ、職員のモチベーションを下げることにもなります。経費削減の取り組みは避けられませんが、経費を下げるという事と仕事の質を下げない、むしろ質を上げるという2つの事を実現出来なければありません。特に病院には求められることです。さらに病院はチームで動いています。経費削減でチームワークが乱れるようなことがあってはならないのです。ではどんな風に取り組むといいのでしょうか。1) 収入増の提案と削減の提案を合わせて行う事業計画というのは、殆どの病院で作っているようですが、実は作っていないところも多いのです。事業計画を作り職員と共有することで、いろんな事に対する目的と目標が出来るようになります。この経費削減も同じで、「これを達成したい、そのためにこれだけの収入が必要である。しかしながら収入増だけでは足りないので、経費をこれだけ削減したいということになるかと思います。こうなると経費削減は、単なるムダを無くそうでは無く、達成しなければならない課題となります。しかもそこには目的も明らかになり必要性も分かるということになります。ただ経費削減だけでは病院からの協力依頼という受け取られ方しかしませんし、夢がありません。経費削減の先に病院の新築であったり、職員の待遇改善などが見えると結果は違ってくるはずです。2)削減目標を決める事業計画を作るとその中で経費削減につい
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