現場力
以前、「現場力」をテーマにした講演を聞く機会がありました。その講演では現場力の高い企業として、JR東日本テクノハートTESSEI、ガリガリ君でおなじみの赤城乳業を例示していました。どちらも現場の知恵・行動力が卓越しています。TESSEIは「7分間で新幹線車内をピカピカにする清掃会社」として有名で、ハーバードビジネススクールの「教材」にもなっています。スタッフは「清掃員からサービス業」へと意識を変革し、サービスの品質を高めるためのアイデアが自発的に次々と出てきています。それは、現場での地道な取り組みを、コツコツ一つひとつ積み重ねていった結果だそうです。
経済産業省のアンケートによると、日本の現場力は、「問題発見力がある」、「課題解決の道筋を見出すことができる」、「部門を超えた連携・協力ができる」という点が評価されているようです。つまり「現場で力を合わせて業務を改善し続ける」という感じでしょうか。「自律的問題解決力」と定義される場合もあります。先日記載したトヨタっぽいですね。現場力アップのためには、①活発なコミュニケーション、②協働意識・環境、③見える化の仕組み、④PDCAサイクル、⑤創意工夫、などが必要と言われます。なるほど、やはりカイゼンに近い。「現場ファースト」(現場>本社)を掲げている企業も多い。お客様のこと、競合のことは現場が一番よく知っている、という発想です。
30年以上前に解剖学者の養老孟司氏は「中枢は抹消の奴隷」という本を出しています(現在は絶版)。その中で「脳という中枢が、体という抹消に指令を出して動かしていると思われているが、実は体の方が脳を動かしている。だから
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