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血管の炎症として新型コロナウイルスを考える

 新型コロナウイルスは肺の湿毒(=肺・金の病気)ととらえらていましたが、最近は川崎病様相や血栓の報告など血管の炎症(=心・火の病気)としてとらえるべきではという考え方がでています。 中医学では、「清肺排毒湯」という漢方を肺の証から創薬して一定の効果を上げているとされています。「清肺排毒湯」を日本の市販エキス製剤の漢方で構成しようとすると「麻杏甘石湯」「五苓散」「小柴胡湯」で生薬の7割程度を構成できるようです。  近年,脳神経外科領域で「五苓散」が使用される例が増えてきており。特に慢性硬膜下血腫(CSDH)における有用性が多く報告されています。「小柴胡湯」と「五苓散」の 組み合わせである「柴苓湯」は抗炎症作用、アンジオポエチン様物質などによる毛細血管機能改善作用もあります。 一見、肺の証から創薬された「清肺排毒湯」ですが、その構成から毛細血管機能改善作用も得ており血管の炎症に関して一定の作用があるという事も考えられますね。図らずとも(?)証を追いかけることにより、肺だけでなく心の不具合も網羅していたという事でしょうか???
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清肺排毒湯(中国における新型コロナウイルス治療薬)を考える その3

 前回は以下の組み合わせで清肺排毒湯を作ってみました。・麻杏甘石湯 3.0包(半量処方エキス)  ・麻黄湯   1.0包(   〃   )  ・小柴胡湯  3.0包(   〃   )  ・五苓散   3.0包(   〃   )・プラス 八百屋さんで買えるものを煎じる・・・。 論文では、「五苓散」ではなく「胃苓散」にすることで清肺排毒湯を合成しています。違いは含まれる生薬が「蒼朮」か「白朮」かの違いで両方とも「水毒」に作用しますが、蒼朮は表面の水、白朮は内面の水に作用するので、そういう意味では内部(肺)の水を抜くので「五苓散」ではなく「胃苓散」を用いるのが正解かもしれません。 今回、私が「五苓散」にしたのは、ツムラの第二類医薬品に「胃苓散」がなかったこととどの薬局に行っても「五苓散」しか売っていなかったことからです。 もし、ご意見やもっといい方法がある場合はご連絡ください!!   ※あくまで知見を高めることを目的としています。治療行為等を目的・推奨するものではありません。
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清肺排毒湯(中国における新型コロナウイルス治療薬)を考える その2

 市販のエキス製剤(ツムラ半量処方・第二類医薬品)で手に入るもので清肺排毒湯を構成してみました。結論としては、1日量(現地処方どおり)・麻杏甘石湯 6.0包(半量処方エキス)・麻黄湯   2.0包(   〃   )・小柴胡湯  5.5包(   〃   )・五苓散   7.5包(   〃   )・上記製剤に不足する「生姜9g(中7g程度)、ふきのとう9g、長芋12g、陳皮(みかんの皮)6g」は八百屋さんで購入して天日干ししたものを煎じて同時に飲用。 「射干9g 细辛6g 紫菀9g 藿香9 枳实6g」は不足するものの概ねこれで満足する内容になります。なお、日本の漢方論文では日本人には、中国人向けの半量でもいい(おそらく麻黄の上限が5g/日なので)と記載されているので、最終的には・麻杏甘石湯 3.0包(半量処方エキス) ・麻黄湯   1.0包(   〃   ) ・小柴胡湯  3.0包(   〃   ) ・五苓散   3.0包(   〃   )を1日3回に分けてでもいいのかもしれません。 ※あくまで知見を高めることを目的としています。治療行為等を目的・推奨するものではありません。
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清肺排毒湯(中国における新型コロナウイルス治療薬)を考える その1

 清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)は、中国国家中医薬管理局が新型コロナウイルス(肺の湿毒症状)対策として融合創新し、効果があると発表した中医薬。 処方は、「麻 黄9g 炙甘草6g 杏仁9g 生石膏15-30g(先煎) 桂 枝9g 沢 瀉9g 猪 苓9g 白 朮9g 茯苓15g 柴 胡16g 黄 芩6g 姜半夏9g 生 姜9g 紫 苑9g 冬 花9g 射 干9g 細 辛6g 山 薬12g 枳 実6g 陳 皮6g 藿 香9g」で、軽症から重症まで使用でき、およそ半数以上の改善がみられるらしいです。 日本の漢方医の論文ではでは『麻杏甘石湯+胃苓湯+小柴胡湯加桔梗石膏 』を組み合わせることでおおむね同様の生薬をカバーできるとのことでした。 一般庶民では『小柴胡湯加桔梗石膏』が手に入りにくいので、市販の漢方エキス材料等でこれを調合することが可能か試行してみました。 もし、ご意見やもっといい方法がある場合はご連絡ください!! ※あくまで知見を高めることを目的としています。治療行為等を目的・推奨するものではありません。
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