血管の炎症として新型コロナウイルスを考える

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 新型コロナウイルスは肺の湿毒(=肺・金の病気)ととらえらていましたが、最近は川崎病様相や血栓の報告など血管の炎症(=心・火の病気)としてとらえるべきではという考え方がでています。


 中医学では、「清肺排毒湯」という漢方を肺の証から創薬して一定の効果を上げているとされています。「清肺排毒湯」を日本の市販エキス製剤の漢方で構成しようとすると「麻杏甘石湯」「五苓散」「小柴胡湯」で生薬の7割程度を構成できるようです。
 近年,脳神経外科領域で「五苓散」が使用される例が増えてきており。特に慢性硬膜下血腫(CSDH)における有用性が多く報告されています。「小柴胡湯」と「五苓散」の 組み合わせである「柴苓湯」は抗炎症作用、アンジオポエチン様物質などによる毛細血管機能改善作用もあります。

 一見、肺の証から創薬された「清肺排毒湯」ですが、その構成から毛細血管機能改善作用も得ており血管の炎症に関して一定の作用があるという事も考えられますね。図らずとも(?)証を追いかけることにより、肺だけでなく心の不具合も網羅していたという事でしょうか???
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