【家で作ったカレーが一番美味い】
要介護の親の心配や、そのことにまつわる妹からの電話で気分はスッキリしない。
何しろ、今の自分は、カウンセラーの活動も軌道に乗らず、厚生省の自殺対策電話相談員や「関西いのちの電話」からも爪弾きにされている上、今後の生活設計のこともあり、本来、一人前に誰かの心配などしておれない(しなければならないのは当然の理だが)。しかし、それでは、人として、カウンセラーとして、何より子としての道が立たない。閑話休題
私の場合、このように、安定した生活や平常心とはかけ離れた、いわば、非日常の状態が長らく続いている。この非日常、家族で旅行に行ったり、外食したり、といった楽しい体験ですら、知らない場所や他のお客もいる環境の中で何かと気を遣わねばならない緊張や勝手知ったる家と違って何が起こるか分からないという恐怖との闘いによって疲弊がもたらされ、旅行から帰るや否や「やっぱり家が一番ね」と安堵したり、家族で食卓を囲み「やっぱり家で食べると美味しいね」となる。この「やっぱり家が一番ね」「やっぱり家で食べると美味しいね」というリラックスした状態が日常なのである。
私自身の体験で言うと、一時期、カレーにハマり、あちこちの店を食べ歩いたが、最終的に、家で自分で作ったものが一番美味いという結論に達し、すっかり熱は冷めてしまった。
心理カウンセリングも、普通は個室(言い換えれば解放された空間)でマンツーマンで行われる非日常体験だと言えるが、この場合は、こうしたことは決められた日時に決められた場所でするものという通念が通常はあると考えられるため、さほど違和感なく受け入れられると考えられる。後は、先日傾聴ボランティアさせ
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