なぜユダヤ教は広まらず、キリスト教は広まったのか。
ユダヤ教から派生したキリスト教。しかし、世界に広まったのはユダヤ教ではなく、キリスト教です。なぜ、このように広めることが出来たのでしょう。ユダヤ教は、断食や安息日を徹底して守らなければいけません。安息日には野菜を切ることすら禁止されています。厳格な行動の規定がいくつも定められているのが特徴です。また、ユダヤ人の為の宗教です。キリスト教は、ユダヤ教に比べるとルールは緩やかになり、信仰心を持つことが重要であり、「愛をあたえ、ゆるす」という理念が中心です。そして、全ての人類に対する教えですよ、と唱えました。信じれば神は慈悲深く迎えてくれる。理解もしやすく、実行も易い。正しい行いをすれば最終的に神の国へ行ける、という点もあらゆる人に受け入れられる要素です。また、キリストや聖母マリア等に物語性を持たせたのも、人々の心を捉えたと言われています。人はストーリーのあるものに惹かれます。例えばケーキを買う時、二択で悩んでいるとします。どちらも似たようなケーキ、同じような値段。しかし、一方はパティシエの名前のみ。もう片方には、「貧乏であった子供時代に父が買ってくれた一切れのショートケーキ、その時の美味しさは格別であった。世界中の子供たちに美味しいケーキを届けたい!と海外の有名店で修行を重ねた。」と書かれてあったとします。人々が興味を持ち買うのは後者ですよね。また、ヨーロッパで冬至のお祭りをしていた日をクリスマスとし、イベント化しました。既存のお祭りに、更なる意味を持たせ、人々に浸透させたのです。世界中に教会を建て、信仰しやすくもしました。何より、布教する者の胸には揺るがない信仰心がありました。良い
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