足を速くするには「腕」を振れ!
足の速さは才能ではない わが子にスポーツをしてもらいたい、もしくは、させている親なら誰もが、「子どもの足を速くしたい」と思います。足が速いことは、多くのスポーツで有利に働きますし、「運動のできる子」の象徴として捉えられていますよね。
足の速さは天賦の才と思われがちです。つまり、足の速い・遅いは、生まれつき決まっているものだ、と。しかし、実際はそうではありません。足の速さは、思春期以降は筋力やパワーが大きく関わってくるので、遺伝的影響も確かにあります。ですが、それより前の子どもの場合、足の速さを左右するのは、何と言っても「走り方」です。
上手に走れる子は、足も速いし運動も得意。反対に、走るのが下手な子は、足も遅いし運動も苦手。たくさんの子を見てきましたが、多くの場合、走り方の優劣が、足の速さだけでなく、運動全般の得意・不得意にまで影響しています。それくらい、走り方が上手であることは重要なのです。
誰でも上手に走れる!
「上手」「下手」は、正しいやり方を学び、身につけていけば、必ず上達します。私が指導した子の中にも、最初は「全然前に進まない…」というくらい遅かったのが、いくつかコツを教えてあげたら、人並み以上に速く走れるようになった、なんて子がたくさんいます。
ところが、足が遅いわが子を見て、「この子は運動に向いていない」「運動は苦手」と決めつけてしまう親が、残念ながら多いのです。すると、それにつられて子ども自身も「私は運動に向いていない」「運動が苦手」と思い込み、ついには「運動嫌い」になってしまいます。これは、とても残念で悲しいことであり、子どもにとっては悲劇と言ってもい
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