「子供達の白昼夢」
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小説
【序列】
6歳の時三郷市の三郷団地内にある
天使幼稚園と言う所に通ってて
この幼稚園のお昼ごはんはいつも
給食のお弁当が出てた
お昼になると先生が長い机を出し
座る場所が決められてたから
机に園児の名前が書かれてて
いつもそこに座らされてた
そして当番の園児がお弁当を並べ
そのお弁当箱には綺麗な弁当箱と
使い古して汚い弁当箱あり
俺にはいつも汚い弁当箱が配られる
(´・д・`)ショボーン
その訳は園児達にも序列があり
序列が高い子が綺麗なお弁当箱で
序列が低ければ汚いお弁当箱になり
その中でも俺の序列は底辺だった
しかし中身はみんな同じだから
俺はお弁当箱が綺麗な物だろうと
汚い物だろうと何が変わるのか解らず
普通に食べられれば何でも良かった
(´∀`*)ウフフ
でも序列の高い子は綺麗なお弁当箱を
優先的に貰っても嬉しくなさそうで
食事の時みんな色々話して食べてるが
序列の高い子だけ何も話さず食べてる
きっとみんな怖いからその子を敬遠し
みんな仲間に入れてくれないから
友達も全然いなかったし寂しそうで
序列が高い子がかわいそうに感じた
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【遊ぶ時間】
お昼ごはんが終わるとすぐに
昼寝の時間になりマットが敷かれ
タオルケットを出し先生が絵本を読み
その間にみんな眠りに入ってた
しかし俺は昼寝の時間全然眠くなくて
幼稚園で1度も寝た事が無ないから
昼寝の時間がつまらない時間に感じ
早く外に出て遊びたくて仕方なかった
でもみんな熟睡してしまってるから
俺だけ起きて遊ぶわけにはいかず
とりあえず目をつぶって寝たふりをし
つまらない昼寝が終わるのを待つ
そして昼寝の時間が終わると飛び起き
タオルケットを先生の所にある
クリーニングに出す用のかごに入れ
走って外の砂場に遊びに行ってた
するとほかのクラスも昼寝が終わり
みんな走って外に飛び出していって
あっという間に砂場に園児があふれ
いつも俺が遊べるスペースが無かった
(ノД`)・゜・。
すると必ず誰かが大声で
「鬼ごっこする人この指とまれ!」
と言ってくれるからこの時みんな
一斉にその子の指にしがみつきに行く
これでたくさんの園児がすぐに集まり
みんなでじゃんけんして鬼を決め
隠れる場所のない校庭で始めるから
永遠に走り続け逃げ回るしかなかった
( ゚Д゚)ウヒョー
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【お迎え時間】
当時の天使幼稚園は
朝9時から夕方5時まで預かってくれて
夕方5時に親が迎えに来ない子は
夜6時まで教室で待つ事が出来た
しかし夕方5時になると園児たちは
全員校庭に出され先生が園内放送で
15分間「とんとんま~え」と言って
腕の運動をして待たされた
これはとんとんで手を叩き
ま~えで手を伸ばすがこれが大変で
とても15分間もやってられないから
俺は途中でやるのを止める
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
そして15分この根性論訓練をし
その後親が迎えに来てくれない園児は
教室に戻り玩具で遊んで待つ事が出来
俺はそれがとてもうらやましかった
でも俺の母親は必ず5時に迎えに来て
いつもほぼ待つ事が無く帰れるから
教室に居残った事なんて1度もなく
玩具で遊べないのが残念だった
母親は自転車で迎えに来てたけど
仕事で疲れた時は俺を乗せて走る事が
とても辛い様で歩く事を強制され
てくてく歩いて帰る時がある
この時俺はまだ全然遊び足りなくて
帰りに弟のヨッチとかけっこをし
日が沈んだ夜に走るとなぜか体が軽く
飛び跳ねるように走る事が出来てた!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°