「鶏肉の白昼夢」
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【柏のそごう】
6歳の時三郷市の三郷団地内にある
天使幼稚園と言う所のれんげ組にいて
毎日母親に制服を着せてもらい
毎日通園してた。
そんなある日母親が
「今日は幼稚園お休みして
一緒に美味しいもの食べに行こう」
そう言ってきた。
俺はこの時一体幼稚園を休んでまで
連れってってくれる美味しい物なんて
どんな物が食べられるのかと思い
凄くワクワクしてしまう!
+ (o゚・∀・) + ワクワク +
そして母親と一緒に武蔵野線に乗り
常磐線に乗り換えて向かった先は
「柏」と言う駅でここの駅ビルが
「そごうデパート」になってた
このそごうには以前来た事があり
屋上に大きな遊園地があって
買い物帰りにつれてってくれたから
たくさん遊べて楽しかった記憶がある
しかし今回行く所はこの遊園地でなく
外からみるとゆっくり回転してる
最上階の展望レストランらしく
ヒーローの秘密基地みたいな所だった
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
しかも初めて行く場所だったので
楽しみになってウキウキしてしまい
早くあの場所に行って目を回しながら
美味しい料理を食べたくなってきた!
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【回転レストラン】
そごうに入ると平日なのに賑やかで
奥のエレベーターに乗り込むと
美人なエレベーターガールがいて
凄い高級感を感じられた場所だった
そして回転レストランに到着して
エレベーターのドアが開くと
エレベーターが停止してるのに対し
降り先の床がゆっくり回転してる
しかし俺は降りた時の遠心力なんて
全く気にせず飛び降りたけど
何も問題なく倒れる事も無く平気で
母親は降りる時少しズッコケてた
( ̄m ̄〃)プププ!
早速回転レストランを歩き回ると
この階が1つのレストランでなく
ここにいくつものレストランがあり
お金入れて見る双眼鏡も設置されてる
俺はてっきりこの階全体が
1つの高級レストランになってて
全通路に赤いじゅうたんが敷かれ
メイドと執事がいると思ってた
母親が言うにこれから行く場所は
美味しい鶏肉が食べられる所で
昔よく友達のチカちゃんという人と
食べに来た事がある店らしい
到着したお店はインド料理の店で
店内はとてもスパイシーな香りがして
俺の苦手な辛い物屋みたいだったから
楽しみだった気分が一気に憂鬱になる
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
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【裏メニュー】
そしてこの店のカウンター席に座り
店員さんに俺は「お子様ランチ!」
そう言うと店員さんが「ソレナイヨ」
と言われてしまいとても残念だった
すると母親が「お母さんがあんたの
食べられそうな物選んであげる」
と言うと店員さんがカウンター越しに
「何食べたい?」と聞いてくれた!
(´∀`*)ウフフ
なので俺は「辛くない鶏肉」と言うと
店員さんが「イイヨツクルヨ」と
快く承諾してどうやらメニューにない
料理を作ってくれるみたいで楽しみ!
この時母親が店員さんに
「わがまま言ってすいません!」と
一生懸命謝ってたけど俺にとっては
どうでも良くて早く鶏肉食べたかった
しばらく待ってると良い香りがして
出てきた料理が茶色いスープの中に
鶏モモ肉が入ってる物で早速食べると
なんと!紅茶の味がして凄く美味しい
この時鶏肉がこんな味がするなんて
この美味しさにとてもビックリし
そんな俺を見た母親も一口食べると
目を丸くし「美味しい!」と言ってた
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!
しかも煮込んだように凄く柔らかくて
母親が店員に作り方を聞いてみると
圧力釜を使って柔らかくして秘伝の
紅茶スープに浸したと言ってた