「英語学習の出発点~発音のポイント~②」 第2章 発音記号(phonetic signs「フォネティック・サインズ」)の読み方
(1)母音(vowls「ヴァウアルズ」 母音とは日本語で言えば「ア・イ・ウ・エ・オ」に相当するものです。子音とはカ行(k音)・サ行(s音)・タ行(t音)・ナ行(n音)・ハ行(h音)・マ行(m音)・ヤ行(y音)・ラ行(r音)・ワ行(w音)に相当するものです。例えば、アクセント(強く発音すること)は必ず母音に置かれ、子音に来ることはありません。
英語の母音の中には日本語でそのまま発音できるものと、日本語に無いものとがあります。特に後者は自然には発音できないということですから、意識的な努力が必要になってくるということです。まず、日本語に無い母音の発音上の特徴をしっかり押さえましょう。
①/æ/「ェア」=「ア」と「エ」の中間の音で、「ア」の口の形であごを下げて「エ」と発音します。日本語に無い発音ですから、意識しないと発音できません。bad/bæd/「バッド(悪い)」とbed/bed/「ベッド(ベッド)」の2つを発音して比較してみましょう。この/æ/はアメリカ人が多く使う音で、イギリス人にとっては[a]の音でいいと一般的に言われている音です。だから、can'tはアメリカ人は/kænt/「キャント」ですが、イギリス人は/ka:nt/「カーント」と発音します。
例:animal/æniml/「アニムル(動物)」、apple/æpl/「アプル(リンゴ)」、bat/bæt/「バット(野球のバット、こうもり)」、cat/kæt/「キャット(ネコ)」
②/ə/「ァ」=「あいまいな母音」で、この音の上にはアクセントは来ません。2番目の音節(音のかたまり)にアクセントを置いて、弱く短く「ア」と発音する
0