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忘れられない人を、少しずつ手放すまで

もう連絡は来ないのに、スマホを見てしまう別れたはずなのに、スマホを見る癖だけが残っている。もう連絡は来ない。頭では分かっている。それなのに、通知が鳴るたびに、心が一瞬だけ反応してしまう。もしかして、あの人かな。そう思って画面を見る。でも、そこに表示されているのは、別の人からの連絡だったり、アプリのお知らせだったりする。そのたびに、少しだけ胸の奥が沈む。期待しなければいいのに。もう待たなければいいのに。そう思っているのに、心だけがまだ、あの人からの連絡を探している。夜になると、余計にスマホを見てしまう。布団に入って、部屋が静かになると、考えないようにしていた気持ちが出てくる。今、何しているんだろう。私のこと、少しは思い出しているのかな。もう平気なのかな。それとも、私と同じように、少しは寂しいと思っているのかな。答えなんて分からない。分からないのに、考えることをやめられない。トーク画面を開いてしまう。最後のやり取りを見る。あの時、私がもう少し違う言い方をしていたら、何か変わっていたのかな。あの時、素直に謝っていたら、まだ続いていたのかな。あの時、追いかけすぎなければ、嫌われなかったのかな。過去の言葉を何度も読み返して、今さら答えを探してしまう。でも、どれだけ読み返しても、もう新しい言葉は増えない。画面の中にあるのは、止まったままの会話だけ。それなのに私は、そこにまだ何か残っている気がして、何度も開いてしまう。連絡先を消せたら楽なのかもしれない。トーク履歴を消せたら、少しは前に進めるのかもしれない。でも、消せない。消してしまったら、本当に終わってしまう気がする。もう戻れないことを、自
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