ボパール化学工場事故はなぜ起こった?原因と対策を考察【技術者倫理】
この記事ではタイトルにある化学事故について整理したいと思います。化学事故は発生しないことがもちろん大事です。安全や倫理に対する企業内での教育はそのために進んでいると思いますが、安全を維持することにより形式化されることがあります。その形式化された状態で不正や作業ミスなどにより事故が起こることが多いと考えられます。今回は過去の事例を挙げて勉強したいと思います。まさに「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」です。技術士第2次試験においては、「技術士倫理」という観点で過去の事例と個人の見解、対策案を述べよという質問が想定されます。過去の事例を理解して、自分の回答を用意することも大事です。※本記事は文章中心で、多少見にくいかもしれませんのでご理解ください。はじめに化学部門で議論すべきものがないかと考えたときに真っ先に挙がったのが、ボパール化学工場事故です。世界最悪の化学産業事故とも言われた事故です。1984年に発生した事故で、今から40年近く前の事故になりますが、訴訟関係はいまだに未解決で、周辺ではいまだに環境問題が発生しています。そんな事故の概要を説明しながら、なぜこの事故が起こったのか、技術者倫理的に書きたいと思います。事故の概要1984年の12月の夜中に、インド、ボパールの化学工場から猛毒のMICガスが漏洩しました。漏洩した毒性のMICガスは風に乗って市街地に拡がり、3,000人以上(最大14,410人)の死者と35万人もの被災者を出しました。今なお多くの人が長期間後遺症に苦しんでいます。MIC:イソシアン酸メチル用途:農薬の中間体でゴムや接着剤の生産に使われています。以下の画像はウ
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