あなたのままで、ここにいていいと思えたときに✦Lunaの森でお茶をすると…Vol.15(最終話)
「Lunaの森でお茶をすると…」
そこは、見えない存在たちと静かに向き合いながら、
自分の心の奥に触れていく場所。
春の空気が、やっと満ちていた。
やわらかな風が森を抜け、あたたかな光が、すべてを包み込む。大輪の牡丹の花が、静かにこちらを向き、
その美しさを隠すことなく咲き誇っていた。
私は、その景色をゆっくりと見つめながら、
カフェLunaへと歩いていく。
扉を開けると、
落ち着いた空間の中に、やさしい明るさが広がっていた。
この場所に来るのも、もう何度目だろう。席に座り、静かに息をつく。
「……長かったな」
小さく、つぶやく。
自分と向き合う時間。
嫌になったこともあった。
逃げたくなったこともあった。
それでも―
何度も問い続けてきた。
自分はどうしたいのか。
どうなりたいのか。
その繰り返しの中で、
少しずつ、自分を知ってきた。
「……私、これでいいのかな」
ふと、最後の確認のように口にする。
そのとき―カフェの空気が、くすっと笑うように揺れた。
振り向くと、そこにいた。
カボチャのお面をかぶった精霊。
ドクロの仮面をつけた仲間たち。
季節外れの、どこか滑稽で、でも目を引く存在。
その中心にいる精霊が、楽しそうにこちらを見ていた。『やっとここまで来たのに、まだ聞くの?』
その声は、軽やかで、少しだけいたずらっぽい。
「……だって、間違ってたら嫌だし」
『間違いって、なに?』
すぐに返ってくる問い。
言葉が、詰まる。
「……人にどう思われるか、とか」
『ああ、それね』
精霊は、くすっと笑った。
『まだそれ、気にしてるんだ』
その言い方に、少しだけ苦笑する。
「……少しはね
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