GPTに相談して遺言書は作れるのか?
最近、「チャットGPTで遺言書を作れますか?」というご相談をいただくことが増えてきました。結論から言うと、作ること自体は可能です。ただし、“それで本当に有効かどうかは別問題”です。少し踏み込んで解説します。■ チャットGPTで遺言書を作ることはできるチャットGPTは、文章生成AIです。そのため、遺言書の“形式”だけであれば、かなりそれらしく作れます。例えば、「自筆証書遺言の形式で作って」「妻と子に相続させる内容で」といった指示を出せば、数秒でそれっぽい文章が出てきます。ここまでは正直、かなり便利です。■ しかし最大の問題は「有効性」と「実務」問題はここからです。遺言書は単なる文章ではなく、法律上の厳格な要件を満たして初めて意味を持つ文書です。① 方式の不備で“無効”になるリスク自筆証書遺言の場合、全文を自筆で書く必要がある日付の記載が必要署名・押印が必要など、細かいルールがあります。AIが作った文章をそのまま印刷しても、それだけで無効になる可能性があります。② 内容の曖昧さによるトラブルよくあるのがこのパターンです。「長男に自宅を相続させる」→ どの不動産か特定されていない「家族で仲良く分けてほしい」→ 法的には何も決まっていない一見きれいな文章でも、実務では“争いの種”になる表現が多く含まれがちです。AIは“きれいな文章”は得意ですが、“争いを潰す設計”は苦手です。③ 相続関係の見落とし例えば、前妻との子がいる内縁関係の配偶者がいる事業用資産があるこういった事情がある場合、遺言書の設計は一気に難易度が上がります。AIは入力された情報しか前提にできないため、“聞いていない事実”
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