新人向けコンプライアンス研修で伝えたいのは「不都合な現実」と私たちは生き物だということ
私はコンプライアンスの講師もしますが、本業は中小企業の法務相談です。
法令遵守が加速しても、法令遵守は完璧にはなりません。
でも、年々「きれいごと思考」の人が増加するのはやむを得ないこと。
法令遵守が浸透すると、世の中の風景が一見して「きれい」に見えてしまいますから。
その「きれい」の裏側にあるものに子供のときには気が付きません。
昔なら、法令遵守なんて「ほどほど」が常識でしたし、子どもも短時間で大人になってしまうので、この「きれいごと」の実体に早々に気が付き、それなりに対処できます。
しかし、最近は深層意識において、現実とファンタジーの境目があいまいなまま大人の活動をしている人が増加しています。
これは時代の成り行きとして仕方がないのですが、その思考では現実の壁に直面したときに、簡単に行き詰まってしまいます。
行き詰まった人が心理的にヘトヘトになって、私のようなカウンセラーのカウンセリングを受けるのならまだよいのですが、誰の助けも借りずに諦めてしまう人もいます。
幸運にも現実の壁に直面しないでどうにかなっている人たちにとっては、この世の中は本当に「きれい」なのであり、わずかでも汚い存在に気が付くと、目障りで醜く感じ、排除したくなってしまうという心理現象があります。
無菌にすればいいという感情。
その実現のために実際に権力を使おうとする人も増えてきました。
そう。この社会の責任ある地位にある人たちが現実を見失いつつあるのは心配でなりません。
私たちは、本来は仲間である微生物の力を借りなければ生きていけない生物なのです。
微生物を「気持ち悪い」「汚い」と思う人たちが増えていけば、
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