催眠術のカセットテープ
行きつけのおもちゃ屋のお気に入りのコーナーに鎮座していたものだ。
事前の情報など得られなかった時代
聞きたければ、買うしかあるまい。
いやさか少年は、迷わず買った。
かつて買った「おならの素」より
数段良い。
最悪、飽きたら、なにか別の物を録音することも出来るし。
爪にテープ貼って。(わかる?w)
買って、急いでウチに帰った。
ワクワクが止まらない。
ゴテゴテしたチャリを飛ばし、帰宅。
包を開ける。
カセットテープだ。(当たり前)
白地に赤、なんか英語
そして無機質な催眠術の文字
紙切れというか、カード1枚
カラーシート
「誘導準備」
と書いてあり、確か照明は何ワットとかの指示があった気がする。
裏返すと、黄色と青色の間に灰色のライン。
ラジカセにセットして再生。
押入(寝床)に寝転がり、カラーシートを見つめる…
ブルース・リーの
「萌えよドラゴン」(叱ってくだ…)
もとい
「燃えよドラゴン」
の、宿敵ハンとの決戦に出てくる
鏡の間、アレの音楽に近い
(わかる人居ないかもだが)
ずっと聴いてると、頭がおかしくなりそうな音楽。
それがそこそこ大きな音量で流れてくる。中々の拷問だ。
しかもだ、当時の我が家では、イヤホンもヘッドフォンも無かった。
なので、怪しさ全開のテープをスピーカーで流していた。
「大きく息を吸って〜」
「大きく息を吐くぅ〜」
…中々…集中できない…
気持ち悪い、「鏡の間」風BGMのせいで、
ついに、私の脳内に
ブルース・リーが
黄色い全身タイツで現れた。
(…まずい…)
私は、空想しだすと中々戻れないタイプだ。
かつて学校には、熱血(風)体育教師が必ずいた。
不
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