「忘れたい記憶」ほど脳は優先保存する
もう何年も前のことなのに、ふとした瞬間によみがえってくる記憶あったりしない?あのとき言ってしまった一言。失敗した日の情景。恥をかいて忘れたい記憶私はめちゃくちゃある。思い出しては恥ずかしくなって、「うぉ~!!」ってジタバタする。「もう忘れたい」と何度思っても、なぜか鮮明に残っている。むしろ思い出したくないのに、思い出してしまう。これには理由があって、脳が、ちゃんと仕事をしているだけ。脳は「辛かった記憶」を優先保存するようにできている強い感情を伴う体験をすると、脳の中の扁桃体という部位が活性化する。扁桃体は恐怖・怒り・悲しみに反応する「感情の番人」で、活性化すると隣の記憶を司る海馬に「これは重要だ、しっかり保存しろ」という信号を送る。感情が揺れれば揺れるほど、記憶は深く刻まれる。そして扁桃体は、ポジティブな感情よりもネガティブな感情に対してより強く反応することがわかっている。嬉しかった記憶より傷ついた記憶の方が残りやすいのは、脳の構造上そうなっているから。「忘れようとすること」が逆効果になる嫌な記憶を「思い出さないようにしよう」と頑張るほど、かえって頭から離れない。これを心理学では「シロクマ効果」という。いいですか?実験してみましょう。いまから絶対に、「白いクマのことだけは考えないでください」と言われた瞬間、全員が白いクマを考えてしまう。どうですか?白い熊をイメージしました?もし考えてしまったならば、「考えるな」と命令するために、脳はまず"何を考えてはいけないか"を認識しなければならないから。抑圧しようとすることが、記憶を強化してしまう。忘れたいのに忘れられない苦しさは、忘れよう
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