自分の癖に気づくと、心は少し軽くなる
遅刻してきた人がいたとき、私はふと「事故にあったのかな」と思うことがあります。
深刻に心配しているわけではなく、ただ自然にそう浮かぶだけです。
隣にいた人は「忘れてるんじゃない?」と言っていました。
同じ出来事でも、最初に浮かぶ考えがこんなに違うんだなと感じました。
私は、最初の仮説が“リスクのほう”に寄りやすいみたいです。
そのままにしておくと、思考が少し極端な方向に広がっていくことがあります。
事故 → トラブル → 最悪のケース…
そんなふうに並んでしまうことがある。
一方で「忘れてるだけかも」と浮かぶ人は、そこから深く悩む方向には進みにくい。
最初の一歩が軽いから、思考も軽く流れていくんだと思います。
ただ、今の私は自分の癖を知っています。
「自分はこういう方向に考えが進みやすいんだな」と分かっているだけで、思考の暴走を途中で止められるようになりました。
“事故”と浮かんでも、そこから先には行かないように調整できる。
これは、臨床でずっとやってきた
事実と解釈を分けて観察する
という習慣が、日常にもそのまま役立っているのだと思います。
臨床では、
事実を見る → 仮説を立てる → 仮説に飲まれず検証する
という流れを繰り返します。
この癖があると、日常でも
- 自分の自動思考に気づける
- 他人の自動思考にも気づける
- どちらも“事実ではなく解釈”だと分かる
- 思考の連鎖を途中で止められる
悩みが深くなるかどうかは、性格よりも “最初にどんな方向に考えが向くか” に左右される部分が大きいのかもしれません。
だからこそ、
自分の癖に気づいておくことは、心を少し軽くして
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