他人の感情を不法侵入させない方法―「境界線」の引き方と「観測者」への移行
前回は、マニピュレーターと引き合ってしまう「共鳴ポイント」の正体をお伝えしました。大切なのは、この共鳴を「我慢」や「気合」でねじ伏せようとしないことです。相手の攻撃や不機嫌に対して「私がもっと耐えればいいんだ」「動揺しないように踏ん張らなきゃ」と歯を食いしばるのは、実は相手とエネルギーの綱引きをしているのと同じこと。これでは、繋がったままのロープを通じて、ますます自分のエネルギーが吸い取られてしまいます。必要なのは、耐えることではありません。 そもそも自分の中に存在していなかった、あるいはいつの間にか踏み荒らされて消えてしまった「自分と他人の境界線」を新しく引き直すことです。「境界線」とは、自分という領土を守る「ボーダーライン」エンパス(与えて失う側)やカバートナルシスト(もらうために偽る側)の多くは、自分と他人の間に「壁」があるという感覚が希薄です。そのため、他人の感情が土足で自分の心の中に入ってくることを当たり前のように許してしまいます。境界線を引くとは、「ここまでは私の領土、ここからはあなたの領土」という明確なラインを、自分の意識の中に新しく構築することです。これまで「全開放」だった心の門に、初めて「認証システム」を導入するようなイメージを持ってください。自分の心は一つの「国」であり、あなた自身はその国を守る「イミグレーションオフィサー(入国審査官)」です。境界線を引くとは、国境を越えて入ろうとする他人の感情や思考に対し、パスポートの提示を求めるようなものです。「その不機嫌は、我が国に持ち込み可能なものか?」「我が国の安全を脅かす偽造品、危険物ではないか?」入国を許可(A
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