# 1月12日、フクジュソウ──光に咲く、永久の幸福
# 1月12日、フクジュソウ──光に咲く、永久の幸福
雪の余白がまだ街を覆う朝。
その白の静けさを割るように、
小さな金色の光が、
凍てつく大地のすきまから顔を出していた。
それは福寿草。
幸せを呼ぶ、春の前触れ。
冬の終わりに咲くその花は、
言葉にせずに抱えていた祈りに、
ひとつの形をくれるようだった。
## 序章:花が咲く朝に
夜の寒さを引きずったままの朝。
足元に残る雪が、ぎゅっ、と音を立てる。
ふと立ち止まったその場所で、
雪の隙間から、ふわりと光る何かが見えた。
近づくと、それは小さな花。
太陽に向かって、静かに開いている。
光にだけ応えるように咲く、福寿草。
その姿はまるで、
「春がちゃんと来るよ」と告げる手紙のようだった。
## 第1章:花が語るこころ
福寿草──
その名前は「福(しあわせ)」と「寿(いのち)」。
新年の始まりを告げる花として、
昔から愛されてきた縁起花。
雪が残るうちから咲くこの花には、
「幸せを招く」「永久の幸福」
という花言葉が与えられている。
真冬の空の下で咲くその姿は、
どこか神聖で、強くて、静かだ。
言葉にしなくても、
見ているだけで心が整っていく。
それは、光そのものを見ているような時間。
## 第2章:記憶と季節のかけら
寒さに震えていた日々。
未来が見えず、ただじっと耐えるしかなかったあの頃。
けれど、誰にも見えない場所で、
心の奥のどこかで、
「それでも春は来る」と信じていた。
福寿草の姿に、あのときの自分を重ねた。
寒さの中でも、
見えない
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