本当に南向きの土地が住みやすいのか?
日本人はおひさまが大好き。けれど広い庭があったり、別荘のような素晴らしい環境の中ではない限り、一日中陽のあたる土地を手に入れるのは、密集地ではなかなか難しいものです。日本は一年を通して太陽の軌跡に大きく変化があり、日影になる部分は夏至と冬至で驚くほどに違いがあります。道路の向こう側まで含めて周囲の建物の影を考慮しなければ、必ずしも南向きだから日当りがいいということにはなりません。住みやすいというのはどんな条件がそろうことなのでしょうか。まずはそれぞれの方位の特徴をみていきましょう。<南向きのメリットとデメリット>南側に眺望がひらけた土地のことではなく、南側が道路に面していることを一般的に南向きの土地といいます。道路幅は通常4m、そこに建物が建たないため、日当りが良い傾向にあります。また、道路に面する南側に駐車場やアプローチ、庭といった余白の部分をとることで南窓から取り込んで北窓へぬける風の流れをつくりやすいというメリットがあります。デメリットとしては道路に面する南側に庭や窓を大きくとるとプライバシーの確保がむずかしくなること、東西方向に間口が狭い土地の場合には、南側に玄関をとってしまうとリビングなどの居室スペースが南側に取りにくくなってしまうことです。また近年、建物の断熱化が進み、冬の対策が万全になる一方、夏の温度上昇が問題になっています。夏を旨とした日本独自の住まいづくりの知恵をもう一度見つめ直し、遮光の工夫を活かす必用があります。<東向き、西向き、北向きのメリットとデメリット>東向きのメリットとしては、一日のスタートを気持ちよく切るための朝陽を取り込む窓がつくれること、また
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