「頑張り方が間違っているだけだよ」と言われた時、私は初めて息ができた。
「もっと、私がしっかりしなきゃ」「もっと、私が我慢しなきゃ」そう自分に言い聞かせて、あなたは今日まで、歯を食いしばって走り続けてきましたよね。でも、頑張れば頑張るほど、心はすり減り、お子さんの些細な行動に爆発してしまう。そして夜、静まり返った部屋で「なんて私はダメなんだろう」と、また自分を責める……。そんな、出口のない迷路に迷い込んでいるあなたへ。かつて、必死に「正解の母親」になろうとして、自分を追い詰めていた母の姿を隣で見ていた僕から、どうしても伝えたいことがあります。「お母さん、あなたはちっとも悪くない。ただ、頑張り方が少しだけ間違っているだけなんです」想像してみてください。もし、足から血を流している人がいたら、あなたは何と言いますか?「もっと速く走れ!」と鞭を打ちますか?それとも、「まずは止まって、傷の手当てをしよう」と言いますか?いまのあなたは、心から「出血」している状態です。その傷口を開いたまま、さらに「良い母親」になろうと走り続けるのは、無理な話なんです。血が流れているときに必要なのは、根性でも反省でもなく、まずは「止血」すること。僕の母も、いつも血を流しながら走っていました。家事を完璧にこなし、僕のために必死に働いてくれていた。でも、僕が本当に欲しかったのは、ピカピカの床や豪華な食事ではなく、「痛いよ、苦しいよ」と僕に甘えてくれる、生身のお母さんの笑顔でした。あなたが今、やるべきことは「もっと頑張ること」ではありません。その「間違った頑張り」を、一度だけ止めることです。洗濯機が回っている間の、わずか15分。「お母さん」という重い鎧を脱いで、いま溢れ出している苦しさ
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