「安心」という罠 “変わらなさ”に潜む最大のリスク
私が見てきた多くの人は不思議なことに、「安心を求めているのに、どこか満たされていない」という感覚を抱えています。平穏な日常、慣れ親しんだ関係、いつもの仕事や生活……。それらに囲まれながらも、ふとした瞬間にこう思うのです。「このままで、本当にいいんだろうか?」その違和感の正体を突き詰めていくとある共通の“エネルギー的構造”に行き着きます。ホメオスタシス――あなたを現状に閉じ込める無意識のプログラム人間には、「ホメオスタシス(恒常性)」と呼ばれる強力な生体システムが存在します。これは、体温や血圧だけでなく、心や意識の“状態”までも一定に保とうとする働きを持っています。たとえば、人生に不満があっても、現状を変えずに居続ける人がいます。なぜなら、変化にはエネルギーが要るし、不安や恐れを伴うから。そしてホメオスタシスはそれを“危険”と判断し、「変わるな」とブレーキをかける。つまり、変化に対してあなたが感じる“不安”とは、敵ではなく、防衛本能のアラート。けれど、そのアラートに従い続けることで、あなたの人生の本質的な可能性は、徐々に眠りにつきます。“安定した人生”の裏に潜む静かな停滞「波風立てず、平穏に暮らせればそれでいい」そう願う人は多いでしょう。しかし私は、こう問いたいのです。“本当にそれが、あなたの魂が望んでいる人生ですか?”エネルギーの流れという観点から見ると、安定しすぎた環境は“循環”を止めてしまう。そして循環の止まった場所では、やがて澱(おり)が溜まり、内なる生命力が鈍くなっていくのです。あなたの中に、「このままじゃいけない」という微かなサインがあるなら、それは潜在意識が“目覚め
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