人は「よく知っている地獄」を選ぶ。
前回の「抵抗は愛」に続き、
今回は、私自身の話しを書こうと思います。
私の父親は、《隠れアル中》で躁鬱気味でした。
母親は、その父と共依存の関係にあったので、我が家はいわゆる典型的な『機能不全家族』でした。
外面は立派で出世していくサラリーマンを演じていた父でしたが、家の中では暴君で、反抗してはよく殴られていました。
父親の機嫌をとらないと生きていけないと感じていたのかどうか、今となっては分かりませんが、
私は家の中ではよくしゃべり笑う子どもでしたが、7歳ぐらいまで、この父親の子どもではないんだな、とずっと思ってました。
そんな育ちをしていたので、年頃になり男性に恋をするようになると、様々な不具合が生じ、感情の起伏も激しく、まったく感情をコントロールできずに相手を傷つけ、自分も傷つけるという、
今で言うところの《こじらせ女子》になっており、もう少し成長すると《メンヘラ女子》、
さらに成長すると見事な《ダメンズ製造機》になっていました。目の前の現実が、ドラマや小説の世界の恋愛とはあまりに違うので、さすがにこれはおかしいと、心理学系の本を読みあさるようになり、ある一冊の本にに出会うのです。
まだ20代の頃でした。
精神科の医師が書かれた、アル中患者とその家族についての本だったと思うのですが、タイトルも著者もまったく覚えていません。
ある章の中に、
「アル中の父親を持つ娘の約8割近くが、結婚相手や恋人として、父親と同じ依存症の男性を選ぶ」
と書かれており、吐きそうになるほどの衝撃を受けました。
そこにはこう書かれていたのです。
『人はよく知らない天国(幸福)よりも、よく知っている地獄
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