国語講師のひとり言「その志望校、自薦?他薦?」
『個別の授業で面と向かっては言いにくい話をコラムにしています。言いにくいワケは、生徒さんは1人1人状況が異なり、一般論のアドバイスがつねに当てはまるとは限らないからです。
ですのでタイトルも「ひとり言」。本コラムの内容に有効性があるかと問われれば、私自身の中学受験や長年の指導で実践を心がけ、結果を出してきた事実を挙げるのみです。』教えている生徒さんの学力がどの程度かと言うのは、データも何もない状態だと意外とつかみにくいものなんです。自分が受け持つ生徒さんですから、講師はなるべく良い面を見ようとしがち。模試の成績などを随時報告してもらっているのは、そうした"ひいき目バイアス"を除外するためでもあります。また、もっとやっかいなバイアスもあります。それは受講前の打ち合わせなどで親御さんから示されることがある"名のある第一志望校"です。たとえば初回のやりとりで「今のところですが、開成を考えていまして…」などと言われると、講師としては、 (おぉ、かなりできる子なんだな!)と心の中でとりあえず認識することになります。 (国語ができないと言っても、難問対応でのつまずきだろう) (国語以外の他の教科は盤石なのかもしれないな)などと、講師の中で勝手な"できる子"イメージがふくらみやすいんです。この最初の印象というのはかなり強烈で、第一志校望のレベルが高ければ高いほど、"この子はできる子"バイアスが外しにくくなります。ところが何回か授業をしたのちに、「じつは家が学校に近くて、子どもが昔から憧れていて…」なんて理由だったと判明したりすることが。「なんとなく『いいなぁ』と思って」という理由で選んだ第一
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