心がほどける物語──奈央さんと綴る、静かな癒しのひととき
こんにちは、奈央です。今日は、あなたにひとつ、お話ししたいことがあります。ある日の午後。カフェの窓際で、私はぼんやりと外を眺めていました。少し疲れた日で、心の中がざわついていたんです。何かを頑張ったわけじゃないけど、がんばれていない自分に、なんとなく罪悪感があって。そんなときでした。カフェの前のベンチに、老夫婦が腰かけました。奥さんが、温かい飲み物を旦那さんに手渡す。旦那さんは、少し照れたように笑って、それを受け取る。言葉もなくて、ただそれだけの光景なのに──私は、涙が出そうになってしまったんです。どうしてこんなに胸があたたかくなるんだろう。それは、きっと私の心が、「やさしさに触れたかったんだな」って、気づいたから。心理学では、他人のやさしさに共鳴して、自分も癒されることがあるといいます。仏教では、それを「随喜功徳(ずいきくどく)」と呼ぶのだそうです。誰かのやさしさを、自分のよろこびとして感じること。それだけで、心はふっと、軽くなるんですね。このページでは、そんなふうに「あなたの心が、そっとほどけていく物語」をお届けしています。「最近ちょっと疲れちゃってる」「誰かのやさしさに触れたくて」「なんでもないけど、言葉が欲しい夜」そんなときに、静かに読んでもらえたら、うれしいです。あなたの心にそっと寄り添う、そんな物語を、奈央がここでお届けしていきます。それでは、また次のお話で── 奈央より。
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