黒猫がみていた〜タロットカードの世界〜 ラバーズ 編
タロットカードの中には、一枚だけ黒猫の姿が描かれているカードがあります。「ワンドのクイーン」ー足元に黒猫を従えた、情熱と直感を司る女王のカードです。このシリーズでは、その黒猫がタロットの世界をふらふらとさまよい旅する様子を、物語とともに、そして霊視とともに描いていきます。描かれた絵の意味だけでなく、その奥にある気配や感情を、猫とともにたどっていきます。大アルカナ 「ラバーズ」 すべてがひとつになる、その瞬間に――気づいたら、愛の儀式のど真ん中にいた件ふらりと立ち寄った、森の中のひらけた場所。今日は風が気持ちいいな、と思っていたら──なにやら儀式のようなものが行われていた。人がふたり、向かい合って立っている。その上には、羽の生えた大きな存在。神?天使?わからないけれど、どうやら何かの「祝福」らしい。その瞬間だった。──ふわりと浮かんだ。え?雲? 乗るの? これ? 私が?気づいたら、ふたりのあいだ、ど真ん中に鎮座していた。ふたりは微笑んだ。天使もうなずいた。……かわいいって言われた。まぁ、いいか。カード解釈:「ラバーズ」が伝えること⸻【ラバーズ】は、選択、愛、そして結びつきを表すカード。けれどこのカードの本質は、「互いを見つめ合った結果、同じ未来を選ぶこと」。つまり、愛されるだけではなく、自分もその相手を選び直す勇気を問われるのです。天から与えられる祝福は、ただの奇跡ではありません。そこには、互いに選び合い、歩み寄り、自分の意志で“差し出す”ものがあります。このカードが出たとき、私は視ます。「あなたの心は、誰とどんな未来を選ぼうとしているのか」を。⸻黒猫は、ふわりと舞い降りた雲の
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