リーディングセラピー14 カメレオン
まずは深呼吸リラックスして読み進めてください日が沈みかけた黄昏時、街の灯がぼんやりと点り始める。
路地裏の壁に沿って歩くと、小さなカフェがひっそりと佇んでいるのが見えた。
窓際の席に腰を落ち着け、カフェオレの香りが鼻腔をくすぐる。
目の前には一匹のカメレオンが描かれたアンティークな絵が掛かっている。
カメレオンは、その独特な色彩と不思議な目を持ちながら、静かにそこに存在していた。
まるでその姿を隠すかのように、背景と同化しながらも、どこかしっかりとした存在感を保っている。
見る者によって、その姿が異なるように感じられるだろう。
ある者には緑色に、またある者には茶色に映る。
光の加減や視点の違いで、その色彩は無限に変化していく。
このカメレオンを見つめながら、ふと自分自身のことが頭に浮かんだ。
日々の生活の中で、私たちはどれほどの「色」をまとっているのだろうか。
仕事での自分、家庭での自分、友人との自分、それぞれの場面で異なる自分を演じている。
しかし、どれも自分自身であることに変わりはない。
カメレオンのように、私たちは周囲に合わせて変わっていく。
時にはそれが自然なことであり、また時には無理をしてでもその色を保とうとする。
そんなとき、ふと立ち止まってみると、心の奥底にある「本当の自分」の色が見え隠れすることに気づく。
カメレオンが夜の闇の中で、自らの色を取り戻すように、私たちもまた、自分の原点に戻る瞬間が必要なのだと思う。
喧騒の中では見失いがちなその色は、静かな時間の中で、再び鮮やかに浮かび上がる。
そして、その色こそが、自分が本当に大切にしているもの、心の奥底にある願い
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