982.国民に真実を伝えない政治
国民に真実を伝えない政治。国民に虚偽の報告をする政治。
そうした政治の在り方に、民主主義の危機を感じるとき、
その危機の本質は、実は、私たちの心の中にあることに気がつきます。
私たちを裏切るもの
かつて、ブルガリアで「建国の父」と呼ばれ、
第二次世界大戦における反ファシズムの戦いの英雄であった
ゲオルギ・ディミトロフ(写真)が、次の言葉を残しています。
次にファシズムがやってくるとき、彼らは、
「反ファシズム」を掲げてやってくるだろう。
このディミトロフの言葉は、
全体主義的な政治勢力の持つ
「大衆宣伝の巧みさ」に警鐘を鳴らした言葉に聞こえます。
しかし、第二次大戦後に彼が建国したブルガリアという社会主義国が、それからの数十年間に歩んだ道を振り返るとき、我々は、このディミトロフの言葉に、深いアイロニーを感じざるを得ません。
そして、その感懐とともに、
彼の言葉が真に意味しているものに気づくのです。
この言葉は、全体主義的な政治勢力の
「大衆宣伝の巧みさ」に警鐘を鳴らしたものではありません。
この言葉は、全体主義的な政治勢力に無防備な
「大衆意識の危うさ」に警鐘を鳴らしたものだったのです。
自分自身ではなく、
自分以外の誰かが、
この国を変えてくれる。
私たちの中に根深く存在するその「依存心」を土壌として、いつも我々は、私たちを裏切るものを育ててしまうのです。今の日本の政治を見ていると同じ事を感じられます。国民の血税を議員は好きに使い、足らないとパーティーを行い隠し金をつくり、罰せられない。この国の法律は政治家がつくり、自分たちの身を守る法律
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