752.「パワハラ横行」「給料安い」口コミサイトに勤務先の“ネガティブ情報”投稿 訴訟リスクは?
「パワハラ横行」「給料安い」口コミサイトに勤務先の“ネガティブ情報”投稿 訴訟リスクは?
弁護士に聞く
さまざまな企業の口コミ情報を公開しているサイトがあります。現役社員や元社員が、労働環境や年収などに関する情報を匿名で投稿する仕組みで、SNS上では、「口コミの内容は割と正確」「転職活動時に見てしまう」などの声が上がっています。
ところで、こうした口コミサイトに「パワハラが横行している」「給料が安い」などと、勤務先のネガティブな情報を投稿した場合、法的責任を問われる可能性はあるのでしょうか。佐藤みのり法律事務所の佐藤みのり弁護士に聞きました。
「公共性」「公益目的」「真実性」が基準に
Q.企業の口コミサイトに、「パワハラが横行している」「給料が安い」などと、勤務先や元勤務先のネガティブな情報を投稿したとします。この場合、法的責任を問われる可能性はあるのでしょうか。
佐藤さん「投稿の内容によっては、法的責任を問われる可能性があります。まず、会社の社会的評価を下げる事実を投稿した場合、刑法230条の名誉毀損(きそん)罪に問われる可能性があります。名誉毀損罪の法定刑は、3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金です。
ただし、(1)公共の利害に関する事実について(公共性)、(2)専ら公益を図る目的で(公益目的)、(3)真実であることの証明がある(真実性)、真実でなかったとしても、行為者が真実であると誤信したことについて、確実な資料・根拠に照らして相当の理由がある(真実相当性)ーという条件を満たした場合、罰せられません(刑法230条の2)。
会社のネガティブ
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